マーケティングブログ

2018-09-26 「カメラを止めるな!」の大ヒット理由を探る

全国的に話題となった映画「カメラを止めるな!」を鑑賞してきました。
この映画を観た人がSNSで熱く語り、観るべきだと口コミをしていたことで、かなり気になっていた作品です。
また、個人的には、予算が少ない中で制作した映画が制作費をたくさんかけた映画よりもヒットしている様子に惹かれていました。
というのも、中小企業が大企業に打ち勝つような状況に見えて、他人事には思えなかったのです。

実際に観てみると、序盤に張った伏線をエンディングに近づくにつれて華麗に回収していく展開に脱帽。
これは人にオススメしたくなるはずです。

では、なぜこんなにも映画「カメラを止めるな!」は大ヒットしたのでしょうか。

その最大の理由は「口コミ」ではないでしょうか。
「カメラを止めるな!」は制作費わずか300万円で、新人監督がオーディションで選ばれた無名の俳優陣と創り上げた映画です。
このことからも販促費に多くの金額をかけることはできないと考えられます。
しかし、SNSを中心に口コミが広がり、業界を震撼させるほどのヒット映画となりました。
ではなぜ、この口コミが生まれたのか。
私は、ある心理効果が働いているのではないかと思いました。
それはピーク・エンドの法則と言われる、ダニエル・カーネマンが1999年に発表した、『経験したことに関して記憶されるのは、ほぼ完全に出来事のピーク時と終了時の状況に依存される』という心理現象です。

いまいちピンとこないので、恋愛で考えてみましょう。
気になる彼女とデートをしたとき、どんなに楽しい時間を過ごしていたとしても別れ際に喧嘩をしてしまったらデートは台無し。
その日の思い出は「楽しくなかった」と感じながら帰路につく羽目になります。みなさんもそんな苦い経験があるのではないでしょうか。

「カメラを止めるな!」では、見事な伏線回収をピークにし、その勢いのままエンドに向かうという構成でした。
そして、私には「見事な伏線回収がとても面白い」と人に薦めたい映画として記憶されました。
このように、ものごとのピークと終了時に感情が高まる出来事を用意することで、多くの口コミを生んだのではないでしょうか。

このピーク・エンド効果は、我々中小企業のビジネスでも大いに活用することができます。
飲食店でいえば、ピーク時は料理が出てきた瞬間です。そして、終了時はお会計からお店を出るまで。
こんな時に嬉しいサプライズがあると、人にオススメしたくなるお店として記憶されます。
例えばピーク時では、イタリアンレストランで店員さんがチーズをかけてくれるサービスなどが挙げられます。
美味しそうな料理が出てきて気持ちが高まったときに、その料理に店員さんがラクレットチーズを目の前でかけてくれたら、思わず写真をとってしまいますよね。
終了時では、焼き肉屋でガムをくれたり、靴を揃えてくれたりするおもてなしも嬉しいサプライズです。
私も以前、とっても嬉しいサービスを体験したのでご紹介します。
ある飲食店を利用したとき、会計が終わりコートを着て店を出ようとしたときに、コートのポケットの中が温かいことに気づきました。
なんと店員さんがこっそりコートのポケットの中に「ありがとうございました」というメッセージ入りカイロを入れてくれていたのです!
お店のすぐ外でSNSにこの経験を投稿したことを覚えています。
この一つのサービスで私は大ファンになりました。

ぜひ、お客様が皆さまの商品・サービスを利用する際のピーク(絶頂期)とエンド(終了時)を意識して、口コミを思わずしてしまう会社・お店になりましょう!
また、このような嬉しいサプライズやちょっとした気づかいをすることは、手間がかかったり面倒だったりするので、大手企業はなかなか手が出せない部分。
中小企業や、小さなお店のほうがチャンスに溢れているのです。

実践しようとしたけど、なかなかアイデアが思いつかないなどございましたら、お気軽にお問合せいただければ幸いです。
もちろん無料で一度お話をお伺いさせていただきます。

グローカルマーケティング株式会社
マーケティング支援部 高橋和輝

<プロフィール>
マーケティングプランナー。
新潟県出身。お薦めのビジネス書は「小さな会社の稼ぐ技術」
家で文鳥を飼っています。

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2018-09-12 SNSでお買い物?ソーシャルコマースの話。

こんにちは。
クリエイティブセンターの高橋です。
先日、Instagramを見ていると、タイムラインに流れてきた画像の上にショッピング機能が実装されているのを発見しました。
話には聞いていましたが、使ってみると、Instagramがまるで通販のカタログのようになり、自分のような通販好きにはたまらない機能…。
つい写真に惹かれて衝動買いしてしまう人も多くなるのではないでしょうか。
今日はそんな「SNS」と「お買い物」の関係、ソーシャルコマースについてご紹介させていただきます。
ソーシャルコマースとは、SNSなどのソーシャルメディアを使ったネットショップの運用・販促手法のことです。
例えばオンラインショップを運用している企業が、Facebook上で商品に関わる記事を紹介し、そこから商品の購入ページへ誘導します。
ただ、ソーシャルコマースを成功させるために最も重要なことは、見ている人が「広告」と感じないようにコンテンツを作ることではないでしょうか。
フォロワー数の多い無印良品のFacebookとInstagramの使い方を具体例に挙げてご紹介します。

まずFacebookでは、直接的な商品の宣伝ではなく、商品の改善された内容や、商品の使い方などコラム形式になっているのが特徴です。
それらの文章が導く先は必ずしも商品ページだけではないのも重要で、レシピのページや特設ページなど、読者に役に立つコンテンツが丁寧に作られており、読んできちんと役に立つ、という印象を受けます。

実はこれがソーシャルコマースで成功している企業の共通点。
SNS上に「わざわざ読む価値がある役に立つ内容」が書かれていて、その先に「その商品を購入したくなる自然な流れ」が必ずあるのです。

では続いて同じ無印良品のInstagramの使い方もご紹介させていただきます。

FacebookとInstagramでは、ほぼ同じような内容の投稿が行われてきましたが、受け取る印象が違うのを感じます。
また、これまでは外部サイトへのリンクが貼れないため、「商品を購入したくなる自然な流れ」が作りづらいことがInstagramの欠点でした。
しかし、ショッピング機能の追加によって、購入できる商品の画像上に、タップをすると商品価格と商品ページへのリンクが吹き出しで表示されるようになったのです。
美しい写真集のような作りが人気のInstagramは、美しい写真の通販カタログとして使うこともできるようになりました。

現在、雑誌の役割はSNSに移行していると言われています。
同じように、かつてコンビニの雑誌コーナーを占拠した「雑誌のような通販カタログ」たちですが、今後はSNSがその役割を果たす日もそう遠くないのかもしれません。

Instagramのショッピング機能、オンラインショップをすでに持っている方は簡単に導入できる可能性も高いので、まずは対応しているかどうか、ぜひ一度ご確認ください。

グローカルマーケティング株式会社
クリエイティブセンター 高橋 和夏

<プロフィール>
デザイナー兼ディレクター。京都府出身。
夫と息子と犬と暮らしています。
週末は家族と美味しいものを食べることが生きがいです。

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毎月、マーケティングに関するセミナーを開催しています。

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