私は松子。
東京都港区のコンサルティング会社で働くマーケティングコンサルタント。
私のコンサルティングには、専門分野なんてないわ。事業規模も業界も関係なく、「誰に、何を、どのように」を設計して差し上げるだけ。
さて、今日のお客様はどんなお客様かしら。
>>【小説】マーケティングコンサルタント松子〜売れ残りモデルハウス販売~①誰に編 を見る
>>【小説】マーケティングコンサルタント松子〜売れ残りモデルハウス販売~②何を編 を見る
松子「社長、この際、チラシや販促企画も美喜子さんに喜んでもらえるものに全部変えてみませんか」
社長「ぜひ頼むよ。でも美喜子さんが喜ぶ販促ってなんだろうな」
そう言って社長は温かいお茶とおしぼりを松子に差し出した。
松子「ありがとうございます。63歳美貴子さんに、ちょうど良い幸せを実感してもらうには、まずいろんな人のちょうど良い幸せエピソードをチラシに掲載しましょう」
社長「え?チラシにエピソードをいくつか載せるということかい?」
松子「はい、3人分集めて表面はそれだけにしましょう。」
社長「・・・」
社長は首を傾げたいのを我慢して、お茶を飲んだ。チラシのおもて面に家の情報を載せないことに不安がある様子だ。
松子「女性は読み物が好きで、他人の暮らしに興味があるのです。シニア向けの雑誌を見たことはありますか?雑誌は出版社のマーケティングリサーチの結果が反映された素晴らしい参考物ですのよ。雑誌を参考に理想のお客様の好みや志向を読んで、販促企画をつくると効果的ですわ。最近のシニア向け雑誌は、簡単な家庭菜園や食事の副菜づくり、家の掃除の仕方なんかが書かれていて、隣に住んでいそうな誰かの暮らしが書かれています。みんな”人”に興味があって、それは芸能人や著名人ではなく、自分と同じような世代・ライフスタイルの人の暮らしに興味があるんですよ。そうね、それも良いわね、って共感したいのです。」
社長「ほほう」
松子「あと、あの猫ちゃんは非常に良いですね」
社長「猫?あ!」
松子「そう、この猫のオブジェ、とても良いですわ」
そう言って松子は玄関にあった猫のオブジェをリビングテーブルに持ってきた。
社長「はぁ」
松子「あとは、裏面にモデルハウスの仕様と機能を書いて、集客のきっかけになり得る企画を掲載しましょう」
社長「暮らしかぁ」
松子「美貴子さんが興味を持つ暮らしの一部」
社長「お茶はどうだい?」
松子「お茶・・・良いですね!」
社長「お茶屋の社長がお茶屋に集客できないって悩んでいて、お客様に出してくれってことでうちにお茶っ葉を持ってきてくれるんだよ。このお茶もそれなんだ。」
松子「そうなのですね。では、いただきます。」
社長「うまいだろ?」
松子「はい、美味しいです!」
社長「そうなんだ、うまいんだが昔からあるお茶専門店なんかもうあんまり人が寄って来ないんだそうだ」
松子「素晴らしいですわ、社長。そのお茶屋さんとコラボレーションしましょう!」
社長「コラボレーション!?」
松子「お茶でもてなす暮らし、ちょうど良い幸せ・・・うん、いいわ、見えたわ」
そう言って松子は顎に手をあてて松子がうなずいた。社長は根拠はないが成果が出そうな松子の案に同意していた。
この話の続き「【小説】マーケティングコンサルタント松子〜売れ残りモデルハウス販売~④販売編」
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