今井進太郎の商売繁盛コラム

2015-03-18 業界を上げて市場を創る

2月もあっという間に過ぎ去り、3月に突入しました。
年度末でお忙しい方も多いかと思います。
2月のイベントと言えば、バレンタインデー。
当社では、女性スタッフ全員から男性スタッフ全員に「義理チョコ」が手渡されました。
最近は、「義理チョコ」と言うとイメージが良くないので「ビズチョコ」という表現を
使うようですね。

チョコレート市場の年間の販売額は約4,000億円。
そのうち、バレンターンデーでの販売額は約500億円。
なんと年間のチョコレートの10%以上がバレンタインデーで消費されているのです。

そもそもバレンタインデーは世界を見渡せば、男性・女性それぞれがプレゼントを
贈り合うイベントです。それでは日本では何故チョコを贈る習慣なのか?
それは、ご存じの通り、菓子メーカーや小売業が業界を挙げて、バレンタインデーの
普及に取り組んだからです。

バレンタインデーでチョコを贈ることが習慣化した後も、「義理チョコ」に始まり、
友達同士でチョコを贈り合う「友チョコ」、自分へのプレゼントとして「ご褒美チョコ」、
男性から女性にチョコをあげる「逆チョコ」、家族でチョコを贈り合う「ファミチョコ」等々、
次から次に新しい言葉を創り出し、市場を盛り上げています。

2月3日の節分に、日本国民がかぶりつく恵方巻。
大阪鮓商組合が2月の暇な時期に寿司を販売しようという思惑から
「巻寿司と福の神 節分の日に丸かぶり」と題したチラシを配って恵方巻を宣伝したのが
起源と言われています。平賀源内が、鰻が売れない夏の時期に「土用丑の日」をつかって
PRに成功したのに似ていますね。
全国的に恵方巻が普及したのは、セブンイレブンが大々的なキャンペーンを行ったことが
大きいですが、今では小売業界の一大イベントになっていますね。

このような仕掛けに乗りやすい日本人の国民性に疑問を呈する方もいますが、
それで消費が活気づき、多くの人が笑顔になるならそれでよいと私は思います。
マーケティング視点で重要なことは、業界全体で市場を拡大していく姿勢。
市場が中々拡大しない業界が多い中、限られたパイの奪い合い(言葉を悪くすれば
足の引っ張り合い…)ではなく、パイを広げていこうという取り組みが大切だと思います。

業界がまとまって取り組めれば一番よいですが、そうでなくても、コンビニ各社や
スーパー・百貨店がセブンイレブンの戦略に乗っかって恵方巻を広めたように、
競合他社の戦略に乗っかって、市場を拡大するのも一手だと思います。

最後に、これから来るホワイトデーも業界の仕掛けであることを忘れてはいけません。
巷では、男性から女性へのお返しは「3倍返しが基本」という市場を3倍にしようという
キャンペーンが展開されており、男性陣の頭を悩ませています。

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