今井進太郎の商売繁盛コラム

「マーケティングはしない」と言う人ほど実はマーケティングをしている

2017.5.10

当社は、社名に「マーケティング」を付け、マーケティングを支援する仕事をしていますので、「マーケティング」という言葉の使われ方に常に敏感です。

最近、ちょくちょく耳にするのが、「マーケティングは不要」「当社は、マーケティングはしない」といった話です。

例えば、熱狂的なファンがたくさんおり、急成長中のアウトドア用品メーカー「スノーピーク」の山井社長は、著書『「好きなことだけ!」を仕事にする経営』において、「当社はマーケティングをしない」と記載されています。
しかし、スノーピークは、マーケティングを実践している最先端事例だと私は感じています。

当社では、マーケティングを「売れる仕組みづくり」と定義づけています。
そして、売れる仕組みづくりとは、「誰に」「何を」「どのように」売るかを設計することとお伝えしています。
そして、売れる仕組みづくりのためのリサーチを「マーケティングリサーチ」と呼んでいます。

スノーピークは、キャンプイベント「Snow Peak Way」を開催し、山井社長をはじめスタッフが、ユーザーと一緒にキャンプをして、直接ユーザーの声を聴き商品開発等に活かしています。
これは、マーケティングリサーチの手法の一つである「グループインタビュー」を消費現場で自然な形で行っている理想形と言えます。
他にも徹底的にデザインと品質にこだわり抜く商品づくりや問屋を通さず一定の条件を満たす小売店を充実させていく流通経路政策など、その戦略には売れる仕組みづくりのヒントがたくさんあります。

マーケティング嫌いとして有名だったスティーブ・ジョブズも、超一流のマーケッターです。
マーケティングでは、顧客ニーズを掴むときに、「顕在化しているニーズ」ではなく、消費者の「潜在的なニーズ」を掴むことが重要であると言われます。
消費者が「こんな端末があったらいいのに…」というものを開発するのではなく、「こんな端末があったら消費者の生活が豊かになるだろう!」という視点で開発する、この潜在ニーズを掴む発想こそ、マーケティングにおいて最重要な視点です。

成功されている企業の経営者で「マーケティングはしない」と言われる方は多いですが、それはマーケティングに対する定義の違いから生れるものであって、実はそのような会社ほど、お客様のことをとことん考え、「誰に」「何を」「どのように」という売れる仕組みに磨きをかけているのです。

当社では「売れる仕組みづくり」を基礎から学ぶマーケティング大学を毎月開催しています。
新潟マーケティング大学5月のテーマは、「お客様のホンネ、知ってますか?」です。

改めてマーケティングについて見つめ直し、実践に移してみませんか?
http://www.niigata-marketing.com/regular/_1197.html

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