今井進太郎の商売繁盛コラム

withコロナ時代に求められる「行動経済学」

2020.5.16

緊急事態宣言下のゴールデンウイーク。政治家、行政、メディアはひたすら「STAY HOME」を訴えました。

「家でプレステでもしてろ!」と叫ぶリーダーが報道されることもありましたが、もし皆さんが訴える立場だったら、どのような工夫をして「STAY HOME」を訴えるでしょうか?

〇国民的アイドルグループを起用して訴えてもらう

〇多くの国民が家にいる様子を伝える

〇お勧めの「家での過ごし方」を紹介する

〇ここまで頑張ったのに、ここで緩んだら頑張ったことが台無しと訴える

〇GWに「絶対に見てはいけない」映画をオンラインで上映する

色々なアイデアが沸いてきそうですが、人間の心理的な傾向をうまく捉えようと考えるのではないでしょうか。

「行動経済学」をうまく活用して呼びかける

日常生活における身近な経済行動について、心理学を交えて分析した学問領域を「行動経済学」といいます。

行動経済学については、過去にもコラムを書いていますので、そちらもご覧ください。

例えば、上述したアイデアは、以下の行動経済学の原理を意識しています。

〇国民的アイドルグループを起用して訴えてもらう

⇒「ハロー効果」

目立つ特徴の一つが、他の要素に対しても、影響を与えてしまうことをいいます。

人気のない政治家が「STAY HOME」というより、人気のあるアイドルグループが「STAY HOME」といった方が効き目は何十倍でしょう。

〇多くの国民が家にいる様子を伝える

⇒「ハーディング効果」

周りと同じ行動をとることに安心して周りに合わせてしまう心理的傾向。皆がマスクをつけていれば、自分も同調してつけた方がいいかなと思う心理傾向も同じ原理です。

〇お勧めの「家での過ごし方」を紹介する

⇒「決定回避」

人間は選択肢があり過ぎるとどれも選べなくなり、決定を回避する傾向にあります。だからこそ、「お勧め」をしてあげると、提案する行動を取りやすくなります。

行動の選択肢がたくさんあるGWですが、家でのお勧めの過ごし方を提案することで、その提案に誘導できる可能性が高まります。

〇ここまで頑張ったのに、ここで緩んだら頑張ったことが台無し

⇒「コンコルド効果」

サンクコスト(埋没費用)とも言い、要は「もったいない」と思う心理的傾向です。4月に頑張ったんだから、ここで気を緩めたら全てが台無しになり「もったいない」という気持ちにさせるように訴えます。

〇GWに「絶対に見てはいけない」映画をオンラインで上映する

⇒「カリギュラ効果」

禁止されるほどやってみたくなる心理的傾向のことです。

「絶対に見てはいけない」というと見たくなる、そんな仕掛けで「STAY HOME」に誘導する。ちょっと無理がありますでしょうか…。

行動経済学をマーケティングに応用する

withコロナ、そしてafterコロナの時代になりますが、そこでも行動経済学を使った取り組みが求められています。

例えば、店舗や施設の床に張られた足跡シートなど、ソーシャルディスタンスをとるための仕掛けも、行動経済学の「ナッジ理論」を活用したものです。

ナッジ(nudge)とは、「ヒジで軽く突く」という意味で、2017年にノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のリチャード・セイラー教授が証明した理論です。

強制力がなくても、足跡シートのようにちょっとした「ヒジつき」で人間の行動は変えることができます。

「行動経済学をどうマーケティングに活かすか」

「行動経済学を使って、どう売上アップにつなげるか」

当社にてセミナーや研修を実施していますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。

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