コンサルティング部長
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≪ご依頼の背景≫
1年前に先代から現社長の新たな体制となり、今後の事業計画をどのように策定していくべきかをご相談いただきました。
特に財務状況の分析を行い、地に足の着いた計画づくりについてご要望をいただきました。
≪ご支援内容≫
中期経営計画とは、経営ビジョンや経営理念に代表される「会社として目指すべき姿」と、「現状」とのギャップを埋めていくために、今後3~5年で取り組むべきことを明確に示した計画を指します。
ビジョンの具体化
まず初めに新潟理研測範様の経営ビジョン「全社員の幸せと成長を追求し、見えるまでやり抜く仕事をします。」を具体化しました。「幸せとはどういう状態か」「見えるまでやり抜く仕事とは具体的に何か」こうしたビジョンの具体化を通じて、例えば「生産性を向上させて給料を○○まで引き上げたい」「そのために■■という設備を導入したい」など、具体的な取り組み内容を挙げて行きます。すると、その取り組みを行うためにはどれだけの資金が必要なのかが、自ずと見えてきます。
目標設定・財務分析
その目標を達成するためにはどれだけの資金が必要なのかを整理したうえで、次にいつまでにどれだけの利益を生み出す必要があるのかを明確にしました。直近の財務諸表から財務上の課題を抽出したうえで、現実的な数値計画を立てます。特に、「どのくらい借り入れを行っても経営上問題がないのか」を整理することで、事業でどれだけの利益を生み出していく必要があるのかが明確になります。
事業戦略構築
数値計画の大枠ができた段階で、事業戦略について検討します。既存事業の経営環境分析を行い、既存事業でどれだけの成長を果たしていくかを整理したうえで、新規事業の方向性や目標設定を行いました。この際、重要な視点としては、数値目標を達成するという定量的な目標を目指しつつ、一方で経営者や現場の社員の想い(こういうことがしたい!)を明確にし、その要素から事業戦略を描くことです。
人材戦略構築
事業戦略を描くことができた段階で、その事業戦略を遂行するためにどのような人材が必要なのかを整理しました。必要な人材像の明確化、いつまでに何人採用するか、あるいはいつまでに誰をどのように育成する必要があるかなど、将来の組織図をイメージしながら整理していきます。
ロードマップの策定
ここまでで、経営ビジョンを達成するために取り組むべきことが具体的に整理されましたので、最後のステップとして、これらの取り組むべき課題を「いつまでに・誰が・どのように取り組むのか」といったロードマップを作成しました。限られたリソースで全ての新たなチャレンジに取り組むことは現実的ではありません。優先順位を決めて、順序だてて地に足の着いた経営を行えるよう、ロードマップで整理します。
≪ご支援の成果≫
今回の中期経営計画づくりの過程で、これまで社長や専務の頭で描いていた課題や挑戦のイメージが具体的に可視化されたことに非常にお喜びいただきました。
特に財務分析を行ったことで、業界内での自社の経営状況の比較や、逆算して今後何に取り組んでいけばよいのかが明確になったことに非常にお喜びいただきました。
現在は、策定した中期経営計画に沿って、既存事業の販売拡大や人材採用の新たな取り組みを当社がサポートさせていただきながら二人三脚で進めさせていただいております。
≪まとめ≫
今回は、財務分析に比重を置いた中期経営計画づくりを実施させていただきました。
当社ではお客様のご要望に応じて、様々な目的での経営計画づくりをお手伝いさせていただいております。
・既存事業の戦略に注力して考えたい
・新規事業の開発ありきで経営計画を立てたい
など、様々なご要望に応じて適切な進め方で経営計画策定を支援いたします。 中長期的な課題を見える化し、そのための取組を進めて行きたいとお考えの経営者の皆様は、ぜひお気軽にご相談ください。