コラム

【プレスリリース作成プロンプト公開】採用にもマーケティングにも効果的な中小企業のための攻めの広報施策

2026.01.08

グローカルマーケティングの南です。

本コラムでは、私の支援事例とともにプレスリリースの基礎から、メディアの心を掴む実践的な書き方、そしてプレスリリースを作成するための最新の生成AI活用術までを解説します。

新潟県加茂市にある日本料理店 清雲亭 山重(せいうんてい やまじゅう)様 は、日本料理をメインに、カフェ、婚礼事業も展開する割烹です。ミシュランガイド新潟2020にも掲載され、2021年には登録有形文化財にも指定された有名店です。

そんな有名店でも、需要の変化に悩まされています。昨今は、カジュアルな食事を愉しむお客様が増えたため、併設しているYamaCafe(カフェ業態)が注目され、本店でもてなす宴会や日本料理のコース需要が減っている状況でした。

山重様は、宴会需要を喚起するために、本店の魅力の発掘・発信を行い、改めて本店の存在をお客様に知らせるマーケティングの実施を決断しました。

私は女将の霜出様と話し合い、改めて本店の持つ独自性を洗い出し、宴会を利用してくださる理想のお客様はどのような存在なのか、そのお客様が魅力に感じるUSP(Unique Selling Proposition)は何なのか、ディスカッションしました。

その最中。

「すみません。お手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか。」

話し合いが続く中、私は席を立ちました。そして、廊下の向こうのお手洗いのドアを開けて驚きました。山重本店のお手洗いは、有田焼でできたおトイレだったのです。

「すごいおトイレじゃないですか!こんなおトイレ他にはないんじゃないですか?」

霜出様「そうですね。東日本では珍しいみたいですね。お客様にもお喜びいただくおトイレです。」

「このおトイレをプレスリリースしたら良いのではないでしょうか!」

霜出様「おトイレをですか!?」

そんな会話から❝珍しいおトイレ❞の企画を具体化していきました。ちょうど11月にはトイレの日が制定されていたので、それに合わせてプレスリリースを作成し、本来は山重本店を利用されるお客様しか、お目にかかれない(利用できない)有田焼のおトイレを一般公開することにしました。

企画を立てたあとにプレスリリースを作成・配信します。
原稿の作成方法は、このコラムを引き続き、ご覧ください。

プレスリリースを配信した結果、テレビ局2社、新聞社1社の取材を獲得し、数日のうちにニュースとして放映されました。
PR TIMESも掲載し、インターネットニュース40媒体に転載されました。
下記リンクは外部サイトへつながるリンクとなります。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000172674.html


このプレスリリースにより、新たに本店に訪れるお客様が増え、これまでに山重様を利用したことのあるお客様からも「ニュースを見たよ」とご連絡をいただくきっかけができました。

このようにプレスリリースは、自社の魅力を再発見し、改めてお客様に知っていただくために効果的な施策です。

▼ 目次はコチラ ※クリックすると該当の箇所までスクロールします。 

プレスリリースとは

プレスリリースとは、企業や団体が報道機関(メディア)に向けて、新しい情報や発表を公式に伝えるための資料のことです。

よく混同される「広告」との大きな違いは、情報のコントロール性と信頼性にあります。広告は費用を支払えば伝えたい内容をそのまま発信できますが、プレスリリースはメディア側がその内容をニュースとして取り上げる価値があるかを精査するため、掲載の確約はありません。しかし、第三者であるメディアの視点を通して発信される情報は、消費者からの信頼度(社会的信用)が非常に高く、費用もほとんどかからないという大きなメリットがあります。

プレスリリースが中小企業にもたらす効果

プレスリリースを有効活用することで、中小企業は主に以下の3つの効果を期待できます。

  1. 認知拡大
    メディア掲載をきっかけに会社や商品の認知が広がり、Webサイトや店舗への集客増加、ひいては新規顧客の獲得や大ヒットにつながる可能性があります。
  2. 信頼獲得
    メディアに掲載されることは「社会的に評価された」というお墨付きを得ることに等しく、商品やサービスへの信頼感を醸成できます。これは新規顧客の背中を押すだけでなく、既存顧客の満足度向上も期待できます。
  3. 人財採用・定着
    自社がニュースになることは、既存社員にとって「働きがい」や「誇り」につながる効果も期待できます。また、求職者に対しても好印象を与え、優秀な人財確保のチャンスが広がります。

プレスリリースの書き方

では、実際にメディアに取り上げられるプレスリリースはどのように書けばよいのでしょうか。重要なポイントは下記です。

(1) 季節感、独自性、取材の場の3つをタイトルにいれる
プレスリリースの顔である「タイトル」は最重要です。メディアの担当者は膨大な数のリリースに目を通すため、一目で興味を引く必要があります。そのためのフレームワークが「季節感 × 独自性 × 取材しやすい場づくり」の掛け合わせです。
取材対象と季節感の関連性、季節に関係のない場合には「〇〇の日」など用いることができないか確認してみましょう。
独自性は、そこにしかないもの、その人にしかできないことを表します。日本で唯一ということでなくてもけっこうです。新潟県内で初、新潟県内では珍しい、この業界ではありえないなどの要素でも独自性に値する可能性があります。
取材しやすい場は、メディアが撮りたい画がとれることを前提としています。食品の場合は、一般のお客様もお招きする試食会、製品の場合は、お試し会などを企画して、メディアを招待しましょう。

(2)本文は5W5Hを用いて記者目線で情報を整理する
本文は、記者が記事を書きやすいように情報を整理して伝えることが大切です。
下記のプロンプトの【水色マーカー】内の要素「5W5H」で構成を練りましょう。

【公開】プレスリリース作成プロンプト

プレスリリースは、生成AIを活用することで、効率的かつ魅力的な文章を作成できます。以下のプロンプト(指示文)を使用することで、メディア視点を取り入れた質の高いプレスリリース案を出力させることが可能です。
下記のプロンプトを活用して、プレスリリースに掲載する文章案を生成AIに書いてもらいましょう!

水色マーカー】の内容をプレスリリースしたい内容に変更して、ご自身が普段から活用している生成AIに入力してください。

▼ここからコピー▼

  1. 発表の核となる情報(What):【新製品・新サービス名、イベント内容など、発表したいことの具体的な内容を記述
  2. 発表主体(Who):【企業名・団体名、担当者名、登壇者など
  3. 発表・実施日時(When):【サービス開始日、イベント開催日、情報解禁日など
  4. 場所・地域(Where):【提供エリア、開催場所、拠点など
  5. 提供価格(How much):【製品・サービス価格、参加費など(「無料」の場合はその旨を記載)
  6. 数量・規模(How many):【利用者目標数、イベント集客目標人数、提供数など
  7. 期間・持続性(How long):【キャンペーン期間、サービスの契約期間、開発にかかった期間など
  8. 背景と「なぜ」今発表するのか(Why):【発表に至った社会的な背景、ユーザーの課題、業界の動向、季節や時事のトレンドとの関連性、この発表が持つ意義など。「なぜ」に深く言及し、社会性や公共性を持たせてください
  9. 独自性・特徴(How):【競合製品との差別化ポイント、開発技術、具体的な利用方法、ユーザーメリット
    など
  10. 将来展望(How in the future):【この発表がもたらす未来、今後の展開、事業拡大の計画、最終的に目指す社会貢献など。「将来性」を具体的に示し、継続的な関心を引き出してください

【プレスリリース要件】

  1. タイトル作成(最重要):
    季節感(例:GW、夏休み、お正月)や、現在注目されている時事ネタ(例:〇〇法改正、最新技術トレンド、社会課題)を切り口に、記者の興味を引く具体的なキーワードを盛り込んでください。
    ターゲットとする記者(例:経済、IT、ライフスタイル、地域専門など)が思わずクリックしたくなるような、簡潔で魅力的なタイトル案を提案してください。
  2. 構成:「タイトル案」「本文(詳細)」「会社概要」を基本として、5W5Hをタイトルで簡潔に、本文で詳細かつ魅力的に記述してください。
  3. 「なぜ(Why)」と「将来性(How in the future)」を特に強調し、この発表が社会や生活に与えるインパクトを明確にしてください。
  4. 取材誘致のための情報: プレスリリース本文の末尾に、記者が具体的なイメージを持ちやすく、取材しやすい環境として「取材・撮影可能な場の設定(例:デモ体験会、開発者への囲み取材時間、現場見学)」**の概要を、目的と日時(調整可能な旨を記載)、連絡先とともに書き込んでください。
    • 取材場所までのアクセス情報(例:最寄駅、駐車場有無など)も簡潔に含めてください。

▲ここまでコピー▲

メディアがどのようなニュースを集めているか、どのような画を撮りたがっているかを想像し、生成AIというアドバイザーも活用しながら、熱意の伝わる1枚を作成してみてください。


▶弊社では、プレスリリースの作成方法について個別支援も行っております。「こんな取組みの認知を広めたいのだけど」という内容をぜひご相談ください。

・ミシュランガイドは、日本ミシュランタイヤ株式会社の登録商標です。
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