事例

自社WEBマーケティング体制構築と実践サポート支援

2025.05.13
企業名
眠りの専門店 わたきゅう(Watakyu)様
業種
寝具販売
ホームページ
https://watakyu-kaimin.jp/

新潟県燕市で「ねむりのプロと一緒に、あなただけのねむりをオーダーメイド」をコンセプトに、睡眠科学や快眠環境の専門知識を持つスリープマスターが最適な寝具を提案する綿久様。nishikawa『ねむりの相談所』も開設し【眠りのコンサルティング】を提供しています。自社でのWEBマーケティング実践力の習得を目指し、その基本的な考え方から具体的な数値目標の設定までをご支援。分析基盤の構築とPDCAサイクルの伴走を通じて、データに基づいた施策実行と改善の基礎を築き、一部サービスでは具体的な成果も創出しました。

ご依頼いただいた背景・解決したい課題

綿久様は、自社でWEBマーケティングを実践し、その手法を組織内に定着させることを目指していました。具体的には、WEBマーケティングの基本的な考え方をコンサルティングを通じて実践的に理解し、自社のアクセス数やコンバージョン率といった重要指標の目安を把握したいというご要望をお持ちでした。

ご支援内容

ご利用いただいたサービス

支援項目名:WEBマーケティング支援(PDCAサポート)

月に1回90分のオンライン会議を2024年11月から2025年4月までの6か月間実施し、WEBマーケティングの実践をサポートしました。各回の会議後には課題(宿題)を設定することで、実践的なスキル習得を促進しました。具体的な取り組みは以下の通りです。

Phase 1: 基盤構築と現状分析 (11月〜12月)

1.分析環境の整備
・LP制作用ツール「STUDIO」の有料プランへの移行。
・Google アナリティクス(アクセス解析)、Google Search Console(サーチコンソール:検索キーワード分析)、Microsoft Clarity(ヒートマップ分析)、Google Tag Manager(タグ管理)の各種分析ツールを導入・設定し、サイト訪問者の行動や流入経路を詳細に把握できる体制を構築しました。

2.Webマーケティングの基礎理解
・「集客(広告など)×接客(LPなど)=転換(予約など)」というWEBマーケティングの基本構造を共有しました。
・既存のInstagram広告データを基に、現状の数値(リーチ数、クリック数、LP遷移後の動き)を確認し、初期的な課題(例:LPでの離脱率が高い可能性)を把握しました。

3.広告準備
・Google 広告(リスティング)の開始に向け、キーワード選定や広告文案の準備に着手しました。

Phase 2: 施策実行と初期改善 (1月〜2月)

1.広告キャンペーン開始と分析
・Google 広告の配信を開始しました。
・Instagram広告(Meta広告)とGoogle 広告の管理画面、およびGoogle アナリティクスを用いて、広告経由のLP流入数、エンゲージメント率、滞在時間、コンバージョン(予約ボタンクリック等)数を分析しました。
課題発見: 特にInstagram広告経由の流入において、LPでのエンゲージメント率や滞在時間が低く、「広告内容とLP内容の不一致」や「LPの魅力不足」が示唆されました。

2.サービス別戦略の具体化
睡眠解析サービス:当初のターゲット層(女性)と実際の予約層(男性中心)にギャップがあることを確認しました。まずは獲得できている男性層に最適化する方針とし、LPのファーストビューやMeta広告のクリエイティブ(画像等)を男性向けに調整しました。LPの構成や表現(悩み喚起、メリット提示、CTAボタン)の具体的な改善案を検討しました。

マットレス:既存LPを活用しつつ、離脱要因となる外部リンクを削除しました。予約ボタンクリックをコンバージョンとして計測できるよう設定しました。Google 広告の調整、Meta広告の準備、Microsoft Clarityの設置を実施しました。

:新規に専用LPを作成する方針を決定しました。

3.LP改善の方向性明確化
・LP離脱率の高さ、広告とLPの一貫性の欠如、ユーザー行動分析の不足といった課題に対し、ファーストビュー改善、視覚的な分かりやすさの追求、メッセージの統一、分析ツールの活用、A/Bテストといった具体的な改善策を提示しました。

4.KPI設定
・広告のクリック率やLPのエンゲージメント率などの目標数値を設定し、改善の度合いを可視化する準備を行いました。

Phase 3: 複数サービス展開と最適化 (3月〜4月)

1.各サービスLP・広告の継続的な改善
睡眠解析サービス:Google 広告の検索語句を分析し、「切実な悩みを持つ層」が多いことを発見。現在の「分析」中心の訴求とのミスマッチの可能性を指摘し、LPメッセージの変更(即効性のある情報の提示など)、広告ターゲティングの調整、無料オファーなどを提案しました。

マットレス
成果: Google 広告が非常に好調(低いCPC、高いCVR)であることを確認。「一緒に選べる」という訴求が効果的であると分析しました。
改善: LP上での予約ボタンや動画の位置調整を提案しました。


新規LP公開: 自社で自由に広告展開できるオーダー枕専用LPを4月に公開しました。
分析基盤構築: LP公開に合わせ、アナリティクス等の計測ツールを設定し、コンバージョンポイント(来店予約、LINE登録)を設定しました。
広告開始と初期分析: Google 広告を開始。初期データから、クリック単価の高さやエンゲージメントの低さが見られたため、検索語句の精査やLP構成の見直し(長すぎる可能性)が必要と判断しました。
LINE連携: 潜在層へのアプローチとして、LPからのLINE登録を促し、ナーチャリング(関係構築)を行う戦略を導入しました。

羽毛リフォーム
本体サイトのLPに対しても少額の広告を開始し、良好なエンゲージメントを確認。コンバージョン計測設定を追加しました。

2.SNS活用戦略の導入
・新規顧客獲得と認知拡大のため、Instagramのストーリーズ(日常的な発信、エンゲージメント向上施策)とリール動画(リーチ拡大、店舗・サービスの魅力発信)の積極的な活用方法を提案。具体的な投稿頻度や動画作成のポイントを共有しました。

3.Webマーケティングプロセスの確立
・LP作成から広告配信、効果測定、改善までの一連の流れ(①LP作成→②有料プラン→③ツール設定→④CV設定→⑤広告設定→⑥CV連携→⑦初期モニタリング→⑧検索語句精査→⑨LP改善検討)を「おさらい」として再確認し、自社で運用できる体制構築を支援しました。

成果

この半年間の取り組みにより、綿久様はWEBマーケティング施策の実行に必要な分析基盤を整備できました。Google アナリティクスやMicrosoft Clarityを用いたデータに基づいた分析・改善を行う基礎が身につき、特にマットレスLPの広告施策では具体的な成功事例が生まれました。また、オーダー枕LPの新規立ち上げやSNS活用の開始など、今後の成長に向けた新たな一歩を踏み出しました。

まとめ – 最後に

今回の綿久様の事例では、自社でWEBマーケティングを推進していくための基盤構築と、実践を通じたスキル習得に注力しました。短期間で具体的な成果が見られたサービスもあれば、更なる改善が必要なサービスも明確になり、データに基づいた次のアクションへと繋げることができました。綿久様の今後のご発展を心より応援しております。同様に、自社でのマーケティング力向上を目指す企業様にとって、本事例が少しでもお役に立てれば幸いです。

美内社長、平山様、ありがとうございました!素敵なお店です♪

私が担当しました!
武田 知浩

コンサルティング部 トップコンサルタント

中小企業の成長エンジンとなる、デジタル活用型経営パートナー。 私は中小企業の経営者様に寄り添い、経営戦略の立案からWebマーケティング、業務効率化まで一貫してサポートするコンサルタントです。「売上を伸…

遠藤 大志

営業部長

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