事例

社長の手入力と二重管理から脱却|無料BIツールで「案件ごとの採算」をリアルタイム可視化

2026.04.24
企業名
株式会社新武
業種
製造業(金型・部品製作)
ホームページ
https://shinbu.jp/

「記録はしているのに、今どの案件が儲かっているのかがすぐに分からない」
そんな悩みを抱えていた、燕市の製造業・株式会社新武様。

分散していた管理データを整理し、Google スプレッドシートと Data Studio(旧称 Looker Studio)を活用して、案件ごとの採算や入金見通しを把握しやすい経営ダッシュボードの構築をご支援しました。

≪取り組みのサマリー≫
支援期間・回数:約3ヶ月・全5回
主なアウトプット:Google スプレッドシートの統合とData Studioの連携
構築した体制:案件ごとの採算・資金繰りのリアルタイム可視化

ご依頼の経緯:「記録はしているが、今儲かっているのか分からない」

「時間をかけて記録はしているんですが、型番ごとの採算がリアルタイムで見えないんです」
最初のご相談時、経営陣からこぼれたのは、そんなもどかしさでした。

長年、社長ご自身が時間を割いてMicrosoft Excelに工数データを手入力されていましたが、多忙な時期は入力が滞ってしまいます。また、現場からの紙の日報も数日分まとめて提出されることがあり、どうしてもタイムラグが発生していました。

さらに、社内には「社長の入力用」とは別の管理データも存在しており、二重管理の状態に。結果として「今、この案件は儲かっているのか?」がすぐには分からないという、漠然とした不安を抱えられていました。

ご支援プロセス

Step1:BIツールの前に、まずは「データの水路」を一本化する

BIツールを導入してダッシュボードを作るには、まずデータがタイムリーに集まる「器」が必要です。

ヒアリングを重ねると、経営陣の手入力によるタイムラグだけでなく、社内の図面や見積データが複数の場所に散在し、「どこを見れば最新か分からない」という状況が見えてきました。

そこで、まずは複数あった管理台帳をGoogleスプレッドシートに統合。さらに、今後の現場からのスマートフォン入力(AppSheet)を見据え、「社長の手入力をやめ、現場が入力したデータがそのまま集計される」という、シンプルな一本のルールを設計しました。

Step2:Google スプレッドシートとData Studioを連携させる

データの「器」が整ったところで、いよいよBIツールの構築に入ります。今回は、Googleが無料で提供している「Data Studio(旧Looker Studio)」を採用しました。

先ほど統合したGoogle スプレッドシートをData Studioに連携させます。案件ID(型番)をキーにして、売上、材料費、外注費、そして現場の工数データを紐づける設定を行いました。

特別な高額システムを導入しなくても、普段使っているGoogle スプレッドシートをデータベースとして活用することで、低コストでリアルタイムな可視化が可能になります。

Step3:プロトタイプを見ながら、経営陣が本当に欲しい「資金繰り」を実装

第3回のご支援で、「型番ごとの売上・原価・粗利」が直感的なグラフになったダッシュボードのプロトタイプをお見せしました。

画面を見た瞬間、経営陣の表情がパッと明るくなったのが印象的でした。「これなら一目で状況が分かる」という手応えをいただいた一方で、「実は、資金繰りの推移も一緒に見たい」という本音も飛び出しました。

そこで、Google スプレッドシートに入力された「最新納期」と「支払条件」から、入金予定日を自動計算するロジックを追加。単なる原価計算ツールではなく、次の一手を検討するための実践的な経営ダッシュボードへとブラッシュアップしました。

取り組みのアウトプットと変化

【Before】社長の手入力によるタイムラグ/属人的な二重管理とデータの散在
【After】Google スプレッドシート統合とData Studioによるリアルタイム採算管理
【成果物】利益可視化・資金繰りダッシュボード、データ格納・入力ルール定義
【変化】リアルタイムな状況把握が可能になり、データに基づく迅速な経営判断の土台が完成。

お客様の声

「『時間がない』からこそ、時間を作るために前に進める」
ご支援期間中、提案いただいた様々な取り組みを「時間がない」という理由でつい後回しにしてしまっていました。しかし、結局気がつくと、日々の定型的な事務作業にばかり多くの時間を奪われていると痛感したんです。
まずは「時間を作る」ために、今回整えた仕組みを前に進めていきたいと思います。また、ダッシュボード構築だけでなく、Google Workspaceを通じた生成AI活用や業務改善のヒントも多くいただくことができました。(齋藤様)

この事例が示す、弊社が提供できること

【応用可能な企業像】
・Microsoft Excelや紙の管理が中心で、案件ごとの採算がブラックボックス化している製造業様。
・情報が属人化・散在しており、「どこに何があるか分からない」とお悩みの企業様。

【関連サービス】
デジタル化・DX推進サポート/業務フロー改善・BIツール(Data Studio等)導入支援

【弊社だからこその価値】
高額なパッケージシステムをいきなり提案するのではなく、既存のツールや無料ツールを繋ぎ合わせ、現場に負担の少ない「自走できる仕組み」を伴走しながら構築します。導入に使える補助金のご提案なども合わせてサポート可能です。

担当コンサルタントからのひと言

このご支援を通じて一番嬉しかったのは、齋藤様から「時間を作るために前に進める」という力強いお言葉をいただけたことです。
日々の業務に追われていると、どうしても新しい仕組みづくりは後回しになりがちです。しかし、そこを少しだけ踏ん張って「データの水路」を整えることで、Data Studioが経営判断を強力にアシストしてくれるようになります。「次も良さそうな補助金があれば提案してほしい」とのお言葉もいただき、今後も頼れるパートナーとして伴走し続けたいと強く感じたご支援でした。(武田 知浩

関連事例・ご相談窓口

「うちの会社も、入力作業ばかりで数字を活かせていない…」
「Data StudioなどのBIツールに興味はあるが、設定が難しそう」

そんな漠然としたお悩みからで構いません。まずは現状の業務フローをお聞かせください。

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私が担当しました!
武田 知浩

コンサルティング部 トップコンサルタント

中小企業の成長エンジンとなる、デジタル活用型経営パートナー。 私は中小企業の経営者様に寄り添い、経営戦略の立案からWebマーケティング、業務効率化まで一貫してサポートするコンサルタントです。「売上を伸…

則政 亜香梨

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