取締役COO 兼 コンサルティング部長
新潟県南魚沼市で農業機械・農機具販売をされている株式会社コーポレーション森様よりVMV(ビジョン・ミッション・バリュー)策定のご依頼を頂きました。
当初の課題
業歴が長くお客様に愛される会社ではあったものの、組織として何を大切にして社員に何を求めているのか、ということが言語化できていないということに課題感を持っていました。特に新しい社員が入ってきた際に、ただ先輩の仕事ぶりを見て作業を覚えるだけではなく、大切にする価値観を共有したいと思っていたことからビジョン・ミッション・バリューの策定に取り組むことを決めました。
目的:
人が育つ会社を実現し、働く人・お客様・地域社会から今まで以上に愛される会社となること。
課題:
・会社にとって何が一番大切なのかを明確にしたい。
・自発的に考えて動ける人財を育てていきたい。
・社員に安心して働いてもらえる環境を整えたい。
ご支援内容
全5回のプロジェクト会議を実施したうえでVMVを策定し、その後に全社員を集めた発表会・ワークショップを行いました。
1回目:会社が大切にしている考え方の言語化
今までの経営において大切にしてきた考え方や、自社がお客様に提供している真の価値、当社の価値を象徴するエピソード、社員に大切にしてほしいと思うこと、本当は思っているけどなかなか普段言えないこと、などを挙げてVMVの要素となるキーワードを挙げた。
2回目:他社分析
地域内の競合他社や全国の同業がどのようなビジョン・ミッション・バリュー(またはそれに類する会社の価値観や理念、考え方)を発信しているのか調査。
地域密着を売りにしている会社、商品力や企画力を強みにしている会社、人(スタッフ)を全面的に打ち出している会社、など様々な会社がある中で自社はどうあるべきなのか、ということについて討議。
3回目:VMVを「型」で言語化する
VMVを表現するために下記フレームに当てはめて自社らしさを表現。
当社は、○○を実現します。
当社は、○○を使命とします。
当社は、○○を追求します。
当社は、○○で在り続けます。
当社は、○○を大切にします。
当社は、○○の会社です。
当社は、○○が存在意義です。
当社は、○○な人を救います。
当社は、○○だからお客様に愛されます。
当社は、○○なら誰にも負けません。
当社は、○○に貢献します。
当社は、○○な世界をつくります。
4~5回目:VMVの作成
これまでの議論を通じてビジョン・ミッション・バリューそれぞれの素案を作成。討議内容を整理したうえでビジョン・ミッション・バリューを決定。
社内向け発表会
決定したVMVおよび浸透施策について全社員を集めて発表会を実施。その後、VMVを自分たちが仕事を通じてどのように表現していけるか、ということについてワークショップを実施。経営ボードやプロジェクトメンバーだけのVMVではなく全社員のVMVにしていけるよう取り組んだ。
お客様の声
今までは頭の中にだけあったような大切な考え方がみんなに見えるような形になって良かった。最後の発表会で社員に見せたうえでワークショップを行ったところ、「今までこういった考え方についてみんなでディスカッションをする機会があまり無かったのでとても良い機会になった。これからもこういったことを大切にしていきたい。」と話をした社員がいて、良い気づきや刺激になったと感じている。
今回のVMVによって会社が何を大切にするのか、社員が日々何を考えて仕事に臨めば良いのか、ということが明確になりました。コーポレーション森様はここで策定したVMVをベースとして行動基準まで落とし込んだ人事評価制度も策定・運用されています。コーポレーション森様、ありがとうございました!