事例

≪ご依頼の背景≫

割烹やまよし様は魚の卸売にルーツをもち、現代表が長年培ってきた魚の目利きの技術と調理技術によって「魚料理のおいしいお店」として営業していました。しかし亀田地区の駅前再開発によるお客様の流れの変化や、コロナ禍による団体利用・仕出し利用の減少といった市場の変化から売上が低迷していました。

加えて後継者候補の4代目は魚の調理が得意ではなかったため、現在のスタイルのままでは長期的な店舗経営が難しい状況でした。将来的な代替わりや事業承継を本格的に考えていくにあたって、お店の在り方から見直したいとご相談いただきました。

≪ご支援の内容（一部）≫

■現状把握と課題の整理

店舗の見直しにあたって、売り・強みの洗い出しや売上・顧客の分析を行いました。その過程で簡易のお客様アンケートや競合・参考となる近隣店舗のリサーチなどを行っていただきました。また並行して割烹やまよし様の理想のお客様やどのようなお店でありたいか、といった将来ビジョンについても討議を行いました。

■新業態に向けたマーケティング戦略の策定

現状分析と今後ビジョンを踏まえ、店舗のあり方を「等身大のままふらっと来て、料理で元気になってもらいたい」と定めました。従来の割烹形式から、①小さなお子様連れのファミリー層をメインターゲット、②お仕事帰りのサラリーマンをサブターゲットに設定し、気軽に来店できるお店づくりを目指しました。ファミリー向けのお店であることを一新するため、「YUMERICO」という新たな店名とともに打ち出すことを決定しました。（ちなみに店名の由来は4代目のお子さんのお名前です！）

打ち出す商品・サービスとして、すでにお客様から好評だった地元食材の「あがの姫牛」を活用したローストビーフ丼やステーキ丼をメインとし、「肉、足りてる？ -あがの姫牛100%-」を店舗全体のUSPとして設定しました。

■新業態でのメニュー構成、メニュー表の検討

お魚中心の日替わりメニューから、お肉中心のメニューへ変更するにあたって、メニューの見直しを行いました。メインの肉料理が分かりやすくなるように「あがの姫牛3兄弟」と銘打ち、イチオシ商品が分かるようにしました。合わせてトッピングメニューや選べるソースの設定、デザートメニューの提供の検討などを行いました。これにより客単価の引き上げと「次は○○を食べたい！」というリピートのきっかけづくりを狙いました。

■クリエイティブツールの制作

また、このマーケティング戦略をもとに店舗のイメージ一新を図るためのクリエイティブツール制作のご支援も行いました。

クリエイティブツール制作の詳細はこちら

《ご支援の成果》

2023年9月1日のオープンに向けて看板の設置や手配りのチラシの配布、SNSでの情報発信を行いました。オープン直後は、新潟県内のテレビ局による取材や雑誌へ複数回掲載されました。これまで来なかった若いお客様やファミリー客のご来店が増え、客数が2倍近くになりました。

・12月5日　　TeNYテレビ新潟『にいがた見っけたい』
・12月23日　 BSN放送様　『土曜ランチTV　なじラテ。』
・月刊にいがた　11月号
・Komachi　　　 11月号　など

リニューアル前と比較すると月間売上が200万円→300万円（約1.5倍）に成長しました。リニューアルから半年（2024年3月時点）も継続しており、年間の売上目標を達成する見込みです。また「あがの姫牛」に特化したことで、食材ロスがほとんどなくなり、利益率が大きく改善しました。お肉が完売となることもしばしばあります。

《お客様の声》

もともとの割烹をやっていた時はお客様がゼロという日もあり、「このままではヤバい」と危機感がありました。何か大きく変えたい、と思いながらグローカルさんと一緒に考えていく中で「これならいける！」と自信をもつことができました。

魚中心からお肉メインへとお店のスタイルを大きく変えることに心配する声や反対する声もありましたが、やってよかったと思っています。おかげ様で売上も全然違いますね。なにより、お店がにぎやかになって楽しいですね！
（YUMERICO 荒木様）

当社では既存店舗の売上アップだけでなく、店舗リニューアルやリブランディングといった形のご支援も対応しております。お気軽にご相談ください。