コラム

そのMicrosoft Excel管理、もう限界では?ノーコードツール「AppSheet」で業務はここまで変わる

2025.09.03

こんにちは!グローカルマーケティングの西野でございます。

実は先日、ある小学生向けのプログラミング講座で講師をした際に、非常に印象的な光景を目にしました。参加していた小学生たちが、ごく自然に「AppSheet」を使い、自分たちのアイデアをアプリの形にしていたのです。

大人向けのビジネスツールという印象があったAppSheetを、小学生がいとも簡単に使いこなしている…。この光景は、私にとって「このツールの可能性は、私たちが考えている以上に大きい」と確信に変わった瞬間でした。

専門家でなくても、アイデアさえあれば業務は改善できる。この記事が、皆様の会社をより良くするヒントになれば幸いです。

さて、皆さんの職場では、案件管理や在庫管理、日報といった日々の業務を、Microsoft ExcelやGoogle スプレッドシートで管理していませんか?使い慣れたツールですが、一方でこんなお悩みはないでしょうか。

  • ファイルがどんどん増えて、どれが最新版かわからなくなる
  • 少ない人数で何役もこなしているため、入力や転記作業が後回しになりがち
  • 外出先や現場からスマートフォンで手軽に情報を確認・更新できない
  • 担当者によって入力形式が異なり、データの精度にばらつきがある
  • 過去の情報を探すのに時間がかかり、本来の業務が中断してしまう

これらの課題は、日々の業務効率を落とすだけでなく、従業員のストレスにも繋がります。特に、IT専門の部署や担当者を置くのが難しい中小企業にとっては、切実な問題ではないでしょうか。

もし一つでも心当たりがあれば、そろそろMicrosoft Excel管理から卒業するタイミングかもしれません。そして、その移行を力強く後押ししてくれるのが、Googleが提供するノーコードツール「AppSheet」なのです。

プログラミング不要!便利な業務改善ツール「AppSheet」とは?

「AppSheetとは、一体何なのか?」と思いますよね。 一言でいえば、「プログラミングの知識がなくても、ビジネス用のアプリを驚くほど簡単に作れてしまう非常に便利なツール」です。

通常、業務アプリを開発しようとすれば、専門的な知識や多くのコスト、時間が必要になります。しかしAppSheetがあれば、今お使いのMicrosoft ExcelやGoogle スプレッドシートのデータをそのまま活かし、まるでプレゼン資料を操作するような感覚で、自社にぴったりのアプリが作れてしまいます。

AppSheetで実現できること【地方中小企業のDX事例】

「本当にそんなに簡単にできるのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは私たちが実際に支援させていただいたお客様の中で、特に大きな改善が見られた3つの事例をご紹介します。

事例1:営業部門の「脱・Microsoft Excel!リアルタイム案件管理アプリ」

【Before】 各営業担当が個別のMicrosoft Excelファイルで案件を管理。経営者でもある営業マネージャーは、週に一度、各担当からファイルを集めて進捗を確認していたため、状況把握にタイムラグが生じ、スピーディーな経営判断の妨げになることもあったそうです。

【After】 そこでAppSheetで案件管理アプリを開発。今では、各担当者がスマートフォンから簡単に見積状況や商談内容を写真付きで報告できるようになりました。データはリアルタイムで共有され、経営者はグラフなどが一覧表示された画面(ダッシュボード)で、チーム全体の進捗を一目で把握。「活動履歴」も自動で記録されるので、面倒な報告書作成の手間も激減したと喜んでいただけました。

事例2:製造業の「ヒューマンエラー削減へ!在庫・検品報告アプリ」

【Before】 現場では紙の帳票で在庫を管理し、事務所に戻ってからMicrosoft Excelに転記するという作業をされていました。ベテラン従業員の経験に頼る部分も多く、手書きのため読み間違いや入力ミスが起き、データと実際の在庫数が合わないことも、しばしば発生していました。

【After】 在庫管理アプリを作成し、現場の担当者がスマートフォンのカメラで製品バーコードを読み取るだけで入出庫を記録できるようにしました。在庫が設定数を下回ると、購買担当者に自動で発注を促すアラートが通知される仕組みも構築。誰でも正確に作業ができるようになり、ペーパーレス化とミスの削減を同時に実現できました。

事例3:管理部門の「備品を探す手間をなくす!スマート備品管理アプリ」

【Before】 総務担当の方が他の業務と兼任しながら、社内のPCや貸出備品をホワイトボードやMicrosoft Excel台帳で管理。「あのプロジェクターは今誰が使っているのだろう?」と本来の業務を中断して探し回ることも。多くの職場で見られる光景ではないでしょうか。

【After】 備品リストを元にアプリを作成し、備品に2次元コードを貼り付け、スマートフォンで読み取るだけで貸出・返却の手続きが完了するようにしました。アプリを開けば誰でも備品の利用状況が一覧で分かり、各備品の利用頻度もデータ化されるので、適正な資産管理にも繋がりました。

なぜ今、中小企業にAppSheetなのか?

AppSheetの魅力は、その手軽さだけではありません。

  • 高額なシステム投資は不要: 専門業者にアプリ開発を依頼するのと比べて、非常に短期間かつ低コストで導入できます。月々の利用料も安価で、費用対効果に優れています。
  • IT担当者がいなくても安心: 現場から「ここの表示を変えてほしい」といった声が出た際も、自分たちで柔軟に修正することが可能です。このスピード感が、ツールの定着と現場の満足度を高めます。
  • DX推進の第一歩に最適: 身近な業務のデジタル化は、従業員のITスキル向上や、会社全体のDX(デジタルトランスフォーメーション:デジタル技術による業務やビジネスの変革)を進める意識の醸成にも繋がります。

まとめ:身近な業務から、会社を変えていきませんか?

「DX」という言葉を聞くと、何か壮大で難しいものに感じてしまうかもしれません。しかし、AppSheetは、「まずは、あの毎週行っているMicrosoft Excelの面倒な作業から置き換えてみよう」という、非常に身近な一歩を可能にしてくれます。

その小さな一歩が、日々の業務の無駄をなくし、従業員がより付加価値の高い仕事に集中できる時間を生み出し、ひいては会社全体の生産性を向上させる変革に繋がっていくはずです。

もし、「自社のあの業務も、もしかしたらアプリにできるかもしれない」と少しでも感じていただけたなら、ぜひ一度、私たちグローカルマーケティングにお声がけください。

私たちは、お客様の業務内容を丁寧にヒアリングし、最適なアプリを設計・構築するGoogle AppSheet 業務アプリ開発をご提供しています。

「何から相談したらいいかわからない」 「こんなことは、アプリで実現できるのだろうか?」

そのような漠然としたお悩みからでも、まったく問題ありません。私たちが、まずはお話をお伺いし、貴社にとっての「業務改善の第一歩」を一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

私が担当しました!
西野 励

コンサルティング部 コンサルタント

コンサルタントとして課題解決のパートナーとしてお客様の課題を解決します。

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