コラム

採用ターゲットの動きに合わせた採用活動とは?

2025.04.25

こんにちは!グローカルマーケティングの鈴木哲治です。

今回は、HRのコンサルタントとして採用活動を進めるうえでの施策の選び方についてお話をさせていただきます。

採用活動は一生懸命やっているけどなんか手ごたえがないような企業様にはぜひ読んでいただきたいと思います。

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闇雲に採用施策を選んでいませんか?

 皆様、採用活動の施策をどのように選んでいますでしょうか。
未曽有の人財不足、採用難の時代ですから、紐づいてサービスが多様化しており、私自身も採用活動を行う中で毎月何社様もの採用に関わる営業電話を頂きます。
その中から営業の話を聞き、「うちの採用ターゲットに合っているサービスみたいだ」という選び方であれば、いいのですが、よく聞くのが、
「近くの○○社さん、△△のサービスを使って採用成功したみたいだよ、うちもやってみるか!」というような流れです。
 確かに規模、ターゲットなどが一致していれば、それでもうまくいくケースもあります。
 

 しかし、私から言わせていただくと結構な賭けであると考えます。
また、それでうまくいったとしても自社に残るものは“採用が成功した”という結果だけで、再現性が薄いものになってしまいます。
 今後も採用に関わるサービスは増えていくでしょう。その中で、本当に自社に合ったものがなにかを時代に合わせて、最適に選んでいくには根っこの理解が必要です。
今採用したい人財の動きに合わせた施策を講じていく。これが本当は重要なことなのです。

学生・求職者がナビサイトを選ぶ背景

 新卒採用において、一番メジャーな採用施策がナビサイトへの掲載ではないでしょうか。リクルート社、マイナビ社などが主流ですが、その媒体が活用される理由や軸は何でしょうか。
 多くの企業様に聞くと、「有名そうだから」や「他も使用しているみたいだから」や「キャンペーンで安かったから」などのご回答をいただくことがほとんどです。
 それで問題なく求めた学生からの応募があるのであれば、その施策は成功していると言えるでしょう。

ただ、上述の通り、時代は変化しております。その施策が上手く言った要因まで深堀できているでしょうか。ナビサイトは、そこに載せれば万事解決の特効薬ではなく、あくまでも“登録した学生が企業を探す手段”でしかありません。求めた学生が登録されていなければ、暖簾に腕押しの採用が続いていきます。

 先日若手社員や学生にお話を聞く機会がありました。
ナビサイトはどういう観点で選んでいますか?の問いに、自発的に一通りのサイトを登録しているような学生は稀でした。
どのように選んでいるかというと、就活シーズンに入る際に、ナビサイトの会社様が就活アドバイスという名目で学校内でセミナーを開き、そこで自社のナビサイトの登録をしてもらっているとのことでした。その企業が漏れなく大学訪問できればいいのですが、なかなかそういうわけにもいきません。
つまり、学生は大学内に入り込んで説明した会社のナビサイトに登録する可能性が高いということになります。
多くの企業様で、「この大学の学生を採りたいんだよね」などのお話をされますが、その企業が採用したい学生がどういう動きをしている人が多いかを考えたことはありますか。
その動きに乗れなければ、その企業は存在していないも同義になります(厳しい言い方かもしれません)。
求める学生が明確なら、その学生の動きを知らなければ、施策は効果を発揮してくれません。
“動きを知る”まずはここから始めてから、ナビサイトを中心とした採用施策を選んでいくべきなのです。

求職者は何を見る?

学生の動きに合わせた採用施策を考えること。これが重要という話をしました。
ナビサイト登録一つとってもターゲットが重要であることが理解いただけると嬉しいです。さて、もう少し視野を広げてナビサイト以外も考えてみましょう。よく、「採用活動にSNSを使った方がいいんですか?」と聞かれます。答えはYes(に近い)ですが、なぜ使った方がいいのかをお伝えします。
答えは先ほどと同じです。ターゲットの人財がSNSを使っている可能性が高いのであれば使用するべきです。SNSはいまや学生のメイン情報収集のツールであると言っても過言ではありません。学生がSNSで企業も含めた調査をされるのであれば、SNSを使用していない、検索に出てこない企業は存在していないことになります。SNSを活用しているのであれば、企業様のことを知ろうと思えば、検索をされることで魅力を伝えることが可能になります。
SNSだけでなく、HPも同様です。若手社員と話をしていても、就活を進めていく中の情報収集の場としてHPの名前が上がらないことの方が少ないです。
営業向けでHP活用されている企業様は比較的HPの見直しを行っていることが多い印象ですが、営業向けでほとんど活用されていない企業様は「とりあえずHPはあるからいいや」というような認識で、求職者向けに修正出来ていないことがいまだに多いと感じます。
求職者に見られる可能性が高いHPを魅力あるものに仕上げていくことは重要な施策であると言えると思います。

まとめ:まずはターゲットから考える採用活動を

いかがでしたでしょうか?

ナビサイトも採用ツールも、まずは学生をはじめとした求職者の使用しているツールを知り、そのうえでターゲットとなる人が使っているものを導入していく。それこそが採用施策を活用していくうえで重要になるのです。

施策ファーストではなく、ターゲットファーストで施策の選定を行う採用活動をぜひ推進してみてください。

人財採用、育成、定着、マネジメントに関する相談したいという方は、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

私が担当しました!
鈴木 哲治

コンサルティング副部長

人事の領域のサポートを行います。具体的には、採用マーケティングをベースにした採用戦略構築~採用の伴走や、人財の定着育成・定着など。お客様の成果に繋がるために寄り添うコンサルティングをしております。

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