コラム

『オンライン商談』で海外テストマーケティング!ターゲット国を決めるための3ステップ

2026.03.23

こんにちは!グローカルマーケティングの藤井俊介です。

海外展開に挑戦する企業の多くから「海外展開を検討しているけれど、どの国が良いのか分からない」「まず何から始めたらいいのか見当もつかない」という声をよく耳にします。

実は、こうした不安を解消し、かつ成功確率を劇的に高める方法があります。それが、「オンライン商談をテストマーケティングとして活用する」という考え方です。

今回は、直近の支援事例を交えながら、オンライン商談を通じた戦略的な販路開拓の手法について解説します。

なお弊社では、「海外販路開拓」について30分無料オンライン相談を承っています。ちょっとした事の確認・相談でも大丈夫ですので、こちらからお気軽にご相談ください。

「良いもの」を売る前に、現地の「定規」を知る

海外展開で失敗する企業の多くは、無意識のうちに「プロダクトアウト(良いものを作れば売れる)」の発想で動いています。

しかし、日本での「良い」と現地の「欲しい」を測る定規(基準)は全く異なります。例えば、日本で評価されている「伝統的な製法」や「繊細な味付け」が、ある国では「使い方が分からない」「味が薄い」と切り捨てられることもあります。

海外販路開拓を成功させる第一歩は、商品自慢を一度横に置き、「現地のバイヤーが何を基準に商品を選んでいるのか?」という顧客解像度を高めることから始まります。

オンライン商談が効果的なテストマーケティングである理由

海外オンライン商談

かつての海外進出は、現地視察や展示会出展など、多額のコストと時間をかけるのが当たり前でした。しかし現在は、オンライン商談を入り口にすることで、「低コスト・高スピード・低リスク」で市場性を検証できます。

オンライン商談の真の価値は、単に「契約を取ること」だけではなく、以下のようなメリットがあります。

仮説検証:日本で考えていた強みが、現地でも通用するか確認できる。
ニーズの深掘り:どの国が一番自社製品を求めているか、どの価格帯なら動くかを聞き出せる。
ローカライズのヒント:梱包やスペックなど、現地仕様に必要な変更点が見えてくる。

商談を「営業の場」ではなく「市場を定義するための調査の場」と捉え直すことで、投資の失敗リスクを下げることが可能になります。

成功への3ステップ:商談 ➡ サンプル ➡ フィードバック

海外オンライン商談でフィードバック獲得

弊社が推奨している「テストマーケティング型」の商談代行では、以下の3ステップを高速で回します。

① オンライン商談:仮説をぶつけ、本音を聞く
まずは現地バイヤーに対し、自社製品のコンセプトをぶつけます。先日、ある老舗和菓子メーカー様の支援では、当初「品質や機能性の高さ」を最大の売りにしようと考えていました。しかし、現地のバイヤーから返ってきたのは「スペック自慢の商品は星の数ほどある。それよりも、『150年以上続く家族経営の企業』という背景こそが、この市場では最大の信頼ブランドになる」という意外な本音でした。これにより、現地の富裕層へ向けた「ストーリー重視」の戦略へと舵を切ることができたのです。

② サンプル送付:現地の環境で試してもらう
オンライン商談で手応えを感じた相手にサンプルを発送します。有望なバイヤーに絞ることで、高い国際輸送費やサンプルの「無駄打ち」を抑えることができます。デジタルでは伝えきれなかった質感や細かな仕様を直接体験してもらうことで、バイヤーの中での導入へのリアリティが高まります。

③ フィードバック収集:生の声から「次の一手」を決める
サンプル到着からしばらく経った後、改めてバイヤーの反応を回収します。ここでの「本音」が、戦略を大きく左右します。
例えばあるシンガポールのバイヤーとの振り返りでは、以下のような「生きた改善策」が見えてきました。

【ネーミングの重要性】
日本独自の固有名詞では認知されない。現地でも浸透している「Matcha」や「Mochi」といった、既に認知されているカテゴリー名で提案する方がハードルが低い。

【メニューの差別化】
「現地の飲食店のデザートはどこもアイスばかりで、差別化ができず淘汰が始まっている。『何これ?』と二度見させるような変わった見た目や名前があれば、採用のチャンスがある」という現場の切実な声。

【季節行事・ギフト需要の活用】
シンガポールなどの中華圏では「中秋節(ムーンケーキフェスティバル)」のギフト需要が大きい。現地の定番である「月餅」に代わり、日本の伝統的な逸品を期間限定の高級ギフトとしてパッケージ化することで、高単価かつ継続的な商流を構築できる可能性に気づかされました。

サンプルを送って終わりにするのではなく、その後の反応を丁寧に拾い上げることで、「どの国で、何を強みに戦うべきか」が明確になります。

まとめ:解像度こそが、最大の競合優位性になる

海外販路開拓における本当の武器は、商品のスペックだけではありません。「誰よりも現地の顧客を理解している」という解像度そのものです。
「何から手をつければ良いか分からない」と感じている方は、まずこの「オンライン商談を活用したテストマーケティング」から始めてみてください。たった数回の商談から得られるバイヤーの本音には、机上の空論としての市場調査以上の価値があります。
皆様の挑戦が、確かなデータに基づいた一歩となることを応援しています!

なお弊社では、「海外販路開拓」について30分無料オンライン相談を承っています。ちょっとした事の確認・相談でも大丈夫ですので、こちらからお気軽にご相談ください。

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藤井 俊介

コンサルティング部 シニアコンサルタント

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