コンサルティング副部長
こんにちは!グローカルマーケティングの鈴木哲治です。
今回は、HRのコンサルタントとして昨今話題になっている(と思っている)人的資本経営について
基本を解説します。
これからの人財不足の時代にこそ、人に対する考え方が重要になります。
ぜひご一読ください。
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そもそも人的資本経営とは?
皆様、人的資本経営とは何かご存知でしょうか。
昨今よく耳にするようになりましたが、よく企業の皆様が「社員を大切にする経営」や「社員ファーストな会社経営」と捉えている様子をお見受けします。
もちろん一側面として、社員を蔑ろにする行為とは逆=社員を大切にする という意味合いは正しいと思います。一方で、言葉の意味を改めて考えると「人を”資本”として捉える経営」というのが正しい意味合いであると考えます。
資本とは、「事業活動を行うための元手となる資金や資産のこと」と一般的に言われますが、要するに企業のお金や情報などリソースの一つとして、捉えることが出来ます。
つまり、元手となる資産ですから、扱い方で企業の伸びしろを決める重要なファクターといえます。
そして、さらに重要なのが、「人」というのはそのものが成長します(後退することもあるかもしれませんが)。資本の中でも可能性を秘めている存在であると私は考えています。
したがって、人に投資し、成長を促す。そして、それを企業価値の向上に繋げること。これこそが人的資本経営だと私は考えています。
人材?人財?今後の社員への対応
そもそも「ジンザイ」とは何か。
一般的には人材という文字が正解ではありますが、人財という言葉もよく目にします。
人を材料ではなく、財産のように扱う 何となくわかりそうでわからないと思いませんか?
私は、このようにとらえています。
人材=替えが利く
人財=替えが利かない
もちろん、同じ人など一人としていませんから、皆さん「替えが利かない」というのが正確ですし、
一方で、退職者が出たりしても事業活動は続いている企業が多いわけで、仮に人財が辞めても事業活動が止まることは稀かもしれません。
ただし、企業はこの替えが利かないようなスキルを持つ個人を育てていく必要があります。
その個人の力を最大限に活用し、企業価値を上げる この視点が人的資本経営において重要な着眼点であると考えます。
つまり、大切にするのはもちろんですが、個人のスキルを最大限伸ばしてあげるサポートをする。
この点こそが重要です。
組織ビジョンと社員のビジョン
個々のスキルに投資することに注視すると辞めちゃうのではないか、投資した分を回収できないのではないか。
そのようなお声が聞こえてきそうです(実際私のご支援企業様の中にも投資に前向きになれない理由の一つがここにあります)。
そこで重要なのが組織ビジョンと社員ビジョンです。
組織ビジョンを考えている企業様が増えてきており、素晴らしいことだと私は感じます。
一方で、個人のビジョン、夢、目標まで追えていますでしょうか。
私は組織ビジョンを船で例えることが多いのですが、組織ビジョンとは「その船(=会社組織)が向かう先」です。どこに向かいたいのか、会社組織経営を通じて何を実現したいのかなどです。
ここに社員ビジョンを掛け合わせることが重要です。
社員の夢はなにか、将来ありたい姿はなにか その実現のために会社組織という船に同乗する仲間こそ社員という考えを持つことが重要です。
当社でも入社前の最終選考前に将来ビジョンをまとめてもらうフェーズがありますが、そこでの確認は「グローカルマーケティングが進みたい先とあなたの将来向かいたい先が同じですか?」の確認が主になります。
少し採用の話になりますが、当社では面接のことをマッチングと呼びます。
面接となると少し、会社側が求職者を見極める場という側面が強くなると感じ、このような呼び名としております。
まとめ:個人の成長が組織の成長
いかがでしたでしょうか。
人的資本経営の言葉の意味合いについて今回は基本としてお話しさせていただきました。
個人の成長が組織の成長になります。
組織の計画をする上で、中にいる人の方針や成長は無視できません。皆様感覚ではわかると思いますが、人的資本経営とはその実現のためにしっかり人財を資本として捉え、成長を促す体制面を確立することが重要です。
その確立のための施策は多々ありますが、会社のビジョン策定、人事評価制度策定、社員育成プログラム策定などいずれも人的資本経営実現のための施策だと私は考えております。
今回のコラムが自社を見つめなおすいいきっかけになっていれば幸いです。
私たちは、人財を育成に導くための評価制度を導入する人事評価制度策定支援などHRサービスをご提供しています。
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最後までお読みいただきありがとうございました!