コンサルティング部 コンサルタント
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≪ご依頼の背景≫
越後緑化株式会社様は新潟県長岡市で造園・緑化事業を展開する事業者で若手社員の採用を積極的に行ってきました。今後の事業の拡大を見据えて「個人の技術や経験に頼る職人集団」から、「組織として統一された価値提供ができる企業」への成長を目指していらっしゃいます。きっかけは、「もっと会社らしくしていきたい」という代表の考えでした。
造園業界にありがちな「職人気質で近寄りがたい」「背中を見て覚える」といった旧来の体質ではなく、誰が担当しても高いサービス品質を提供できる組織を作りたい 。そのためには、個人の感覚ではなく会社としての明確なビジョンが必要でした。 お客様に選ばれるブランドを確立するための基盤として、VMV策定プロジェクトはスタートしました。
≪ご支援の内容≫
■代表インタビューとビジョンの策定
まずは代表の原体験や、これからの会社をどうしていきたいか、という想いをしっかりと深掘りしました。20代で事業承継した当時のエピソードや「職人の世界は怖い、キツイと思われがちだが、それを自分の会社で覆したい」という思いを伺いました。また生活必需品やインフラではない造園業が生き残っていくためには技術力だけでなく、お客様から「またお願いしたい」と依頼されるような信頼関係こそが重要であると定義し、目指すべき方向性として『長岡で一番愛される緑のプロ集団』というビジョンの方向性を固めました。
■社内アンケート、ヒアリングをもとにしたミッション、バリューの策定
全社アンケートを実施し、現場の社員が普段何を心がけて、どのようなことにやりがいを感じているのかをリサーチしました。その結果、経営陣が重要視していて日頃から指導している内容と、現場の社員が意識していることのすり合わせや新たな発見ができました。アンケートで見えた現場の意識と経営陣の想いのギャップを埋めるため、ミッション=果たすべき使命、バリュー=行動指針と定義し、「プロフェッショナル意識」「自責思考」「チームワーク」といった越後緑化様で重要視する価値観や「来た時よりも美しく」といった、具体的かつ誰もが実践できる表現へ落とし込みました。
■VMVの仕上げと浸透のための施策提案
VMVの各項目の言葉の響きやリズムを磨き、全員が口にしやすく、等身大かつ誇りを持てる表現に磨き上げました。 また、現場への直行直帰が多く、全員で顔を合わせる機会が少ない同社の特性を考慮し、VMVを日頃の行動指針として機能するような浸透施策をご提案。事務所での掲示、朝礼での唱和、月1回のミーティングでの共有、日ごろのフィードバックで積極的に用いるといった、策定して終わりにならないための具体的な運用方法まで含めてご提案しました。

≪ご支援の成果≫
VMV策定によって「越後緑化らしさ」という曖昧だった概念が、明確に言語化されました。これにより会社として進む方向が「代表の意向」ではなく「会社の方針・指針」として周知できるようになりました。また日頃の業務改善や指導においても『誠実に・正直に・丁寧に』 という行動指針になったことで、社員一人ひとりが「会社の一員」としてどう振る舞うべきかが明確になりました。これにより、社内の一体感が醸成され、やりがいの向上やコミュニケーションの増加といった効果が生まれています。今後は採用活動においても「職人になりたい人」ではなく、「越後緑化のビジョンに共感し、サービス業としての造園を担える人」を見極めることができ、組織作りをさらに進めることが期待されます。
≪お客様の声≫
今回、VMVという形で会社として大事にしていることや思いを言語化できました。日々の業務の指導や振り返り、昇給の基準にもVMVを用いることができるようになりました。会社として求めていることを言語化して定性的な基準ができたので、社員の意識をそろえることができている気がします。
(越後緑化株式会社 徳長様)
企業の成長において重要なのは、経営者個人の「頭の中にある想い」を、誰もが理解でき、判断基準として使える「会社の方針」へとスケールアップさせることです。 越後緑化様の事例は、社長のモットーや現場の社員の声を昇華させ、職人集団が「ビジョンを共有するチーム」へと進化できることを示しています。「技術はあるが、組織としての一体感が足りない」「社長の想いが現場に伝わらない」「もっと社員に自主的に動いてほしい」。そんな課題をお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

