コンサルティング部 シニアコンサルタント/広報/マーケ大学長
2023年夏、暑い日が続いていますね。
グローカルマーケティングが本社をおく新潟県長岡市では今日も県内最高気温を記録しました。
さて、皆さんにとって、暑い日と言えばなんでしょう?
ビール?
かき氷?
プール?
では皆さんにとっての”冷やし〇〇”はなんでしょう?
冷やしトマト?
冷やしラーメン?
冷しぼ?(銀座用語で冷たいおしぼりのことだそうです)
暑い時期は、商品・サービスを冷やして頭に”冷やし”をつけるだけでお客様が立ち止まってくれたり、購入を検討する機会が増えるかもしれません。
今日はそんな冷やしマーケティングについてお話します。
なお弊社では、「プロモーション戦略」について30分無料オンライン相談を承っています。ちょっとした事の確認・相談でも大丈夫ですので、こちらからお気軽にご相談ください。
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事例1:昭和12年に開発された”冷やし中華”
宮城県仙台市にある「⿓亭」。
このお店に残された資料によると昭和⼗⼆年に冷やし中華の商品名である涼拌麺(リャンバンメン)が開発されたそうです。
当時の中華料理店は、現代とは違い冷房などもなく、「油っこくて熱い」イメージの中華料理は敬遠されがちで、 夏場の売上減はとても厳しく深刻なものだったそうです。そこで、暑い中でもお客様に⾷べていただける冷たい麺料理の開発に取り組んだとのこと。
冷やし中華が生まれたきっかけは、中華料理店が売上を上げるためだったのですね。
これが全国に広まったのですから素晴らしい冷やしマーケティング!
今や夏に欠かせない冷やし中華は、日本の食文化のひとつとも言えるでしょう。
出典|龍亭様のWEBサイト
事例2:平成にブームを巻き起こした”冷やしシャンプー”
冷やしシャンプーはある山形県の理容店がはじめた夏季限定のサービスだそうです。
冷やし中華の販売促進で用いられるのぼりの決まり文句「冷やし中華はじめました」にならって、「冷やしシャンプーはじめました」というPOPを貼ったところ「かわったポップがある」と地元メディアに問合せが殺到。その後、理容業界新聞「ザ・セントラル」に”冷やしシャンプー”が掲載されると理容業界内で広がり始め、全国理容生活衛生協同組合連合会のキャンペーンによって全国の理髪店・美容店に広がり、全国メディアにも取り上げられ、山形県の名物に。
最近はベトナムで”冷やしシャンプー”をはじめたサロンがあるそうで、今後の海外展開にも注目したですね。
出典|冷やしシャンプー推進協議会「ひやしびと」のWEBサイト
事例3:令和5年老舗菓子店が地元銘菓を冷やして販売”冷やし柏崎太鼓”
実際に私のお客様の越後柏崎最上屋様は、柏崎銘菓ひとつ「柏崎太鼓」を冷やして販売し、「冷やし柏崎太鼓」と銘打って販売することで、メディアに取り上げられ、この地域のこの夏の注目商品になっています。
「冷やし柏崎太鼓」を販売することになったきっかけは、社員のひとことだったそうです。柏崎太鼓は黄味(きみ)餡(あん)をカステラ風の生地で包み、アルミホイルに入れて焼いたお菓子で、夏になると社員たちが冷蔵庫で冷やして食べていたそう。それを見た新入社員が「お客様は冷やして食べる美味しさを知らないはず、お客様にも冷やして販売しよう」と社長に提案したことがきっかけだったそうです。
このように様々な商品・サービスの成り立ちを見てみると、売上アップのための取組みがヒット商品・ロングセラーサービスを生むきっかけになったことが良くわかりますね。
さぁ、あなたも今からでも自社の商品・サービスを冷やして、”冷やし〇〇”をはじめてみませんか。「でもどうやって?」と思ったら、お気軽にグローカルマーケティングにご相談ください。
弊社では、「プロモーション戦略」について30分無料オンライン相談を承っています。ちょっとした事の確認・相談でも大丈夫ですので、こちらからお気軽にご相談ください。