コンサルティング部 コンサルタント
こんにちは!グローカルマーケティング近藤俊樹です。
採用活動において「コストを抑えつつ、質の高い人財を確保したい」というのは、多くの企業に共通する課題です。その解決策の一つとして、ハローワークのシステムが有効な選択肢になることをご存知でしょうか。
2020年以降、ハローワークのシステムは大きく変わり、従来の「応募を待つ」スタイルに加え、企業側から求職者にアプローチする機能が充実してきました。
今回は、ハローワークインターネットサービスを最大限に活用し、コストをかけずに求める人財に出会うための具体的な手法として、「リクエスト機能」と「求人票のポイント」について解説します。
▼ 目次はコチラ ※クリックすると該当の箇所までスクロールします。
Table of Contents Plus
1.ハローワークは今、「攻め」のメディアに進化している
ハローワークには、民間の転職サイトでいう「スカウトメール」にあたる「リクエスト機能」が実装されています。これは、ハローワークに求職登録をしている求職者(マイページ利用者)に対し、企業側から直接メッセージを送ることができる機能です。
一般的な求人媒体ではスカウトメールの送信にオプション費用が発生したりすることがありますが、ハローワークでは無料で「リクエスト機能」を利用できます。
ただし、無制限に送信できるわけではなく、1つの求人につきリクエストできる人数は「10名まで」という上限があります(※応募や辞退などで枠が空けば、再度リクエスト可能になります)。
活用手順は以下の通りです。
まず、事業所マイページから「求職者情報検索」を行います。ここでは、職種、年齢、保有資格、居住地などの条件で求職者を検索できます。個人名は伏せられていますが、これまでの経験業務やスキル、などを閲覧することが可能です。
自社の条件に合う求職者が見つかった場合、「リクエスト」という形で応募の検討を依頼するメッセージを送ります。メッセージには、定型文だけでなく、なぜその人に興味を持ったのかという個別のコメントを添えることも可能です。
多くの企業が求人票を出して待機している中で、企業側から熱心なオファーが届けば、求職者の関心を引くきっかけになります。特に、有資格者や経験者など、ターゲットが明確な採用において有効な手段といえます。

2.スマートフォンでの閲覧を前提とした対応
続いて、求人票の作成におけるポイントをお伝えします。 現在、多くの求職者がスマートフォンを使ってハローワークの求人情報を閲覧しています。そのため、スマートフォンの検索結果一覧画面で、いかに詳細画面へ誘導できるかがカギとなります。
ここで求職者が判断材料にするのは、主に「職種名」と「仕事の内容(冒頭部分)」の2点です。
・職種名:28文字を使い切ってアピールする
求人票の「職種名」は全角28文字まで入力可能な、PRポイントのため「営業」や「事務」といった職種名のみを記載している場合は数ある求人の中に埋もれてしまう可能性があるため改善が必要です。
28文字の枠を有効に使い、仕事の特徴やメリットを盛り込む工夫が必要です。
(改善例)「営業職の場合」:既存顧客へのルート営業(ノルマなし・土日祝休み・未経験歓迎)
(改善例)「事務職 の場合」 データ入力メインの一般事務(残業ほぼ無し・駅チカ徒歩3分)
このように、具体的なメリットや特徴を追記することで、求職者から回覧される可能性が上がります。
・仕事の内容:冒頭90文字で具体像を伝える
職種名と同様に重要なのが「仕事の内容」です。スマートフォン版の検索結果一覧では、この欄の冒頭部分(約90文字〜100文字程度)のみが表示され、残りの文章は「詳細を見る」ボタンを押さないと表示されません。
冒頭から「電話応対」「来客対応」「データ入力」といった、業務のみを箇条書きにしているケースがありますが、これでは具体的な業務イメージや、その会社の特色が伝わりにくくなってしまいます。
改善策として、冒頭には以下の要素を文章で記載することをお勧めします。
誰に対し(顧客)、何を(商材・サービス)、どのように提供する仕事なのか。 未経験でも挑戦できるのか、どのようなスキルが身につくのか。
例えば、「長年お取引のある建設会社様へ、資材の配送と新商品の案内を行うルート営業です。ノルマはなく、未経験から商品知識を学べる研修があります」と記載することで、求職者は働く姿を具体的にイメージできるようになります。

3.「画像情報」で職場の雰囲気を伝える
文字情報だけの求人票では、職場の雰囲気までは伝わりづらいのが難点です。ハローワークのインターネットサービスでは、「事業所PR情報」として、最大10枚までの画像を登録することができます。
オフィスの外観や内観、実際に働いている社員の様子、扱っている商品、社内イベントなどの写真を掲載することで、求職者の安心感につなげることができます。
写真掲載がある企業とない企業とでは、求職者が受ける印象は大きく異なります。特に、若年層の採用においては、職場の雰囲気が重視される傾向にあるため、写真の登録は有効なアピール手段となります。

まとめ:「事業所マイページ」で見直しを
いかがでしたでしょうか。
ハローワークは、適切に機能を使いこなすことで、採用コストを抑えながら能動的な採用活動ができるプラットフォームです。もし、以前に作成した求人票をそのまま掲載し続けている場合は、一度「事業所マイページ」にログインし、内容を見直してみることをお勧めします。
リクエスト機能を使って特定の求職者にアプローチする。 「職種名」に具体的なメリットを追記する。 「仕事の内容」の冒頭を具体的な表現に書き換える。これらの工夫を行うことで、貴社の求人は求職者の目に留まりやすくなり、貴社の未来を担う人財との出会いにつながるはずです。
今回のコラムが自社を見つめなおすいいきっかけになっていれば幸いです。
私たちは、貴社が求める人物像を言語化し採用に至るまで伴走する「採用支援サービス(クリックでサービス紹介ページ)」をご提供しています。
人財採用、育成、定着、マネジメントなどHR領域に関わる相談をしたいという方は、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
・本コラムの情報は2026年1月時点のものです。

