コンサルティング部 マネージャー
≪ご依頼の背景≫
製菓材料の卸売をメインの事業(BtoB)とされているほか、一般消費者向けとして自社店舗での直接販売(BtoC)も行われていました。今回は、弊社が運営する実践マーケティング大学のマーケティング・サクセスマップ作成講座にご参加いただいたことをきっかけとして、より自社の実情に合わせた手法を身につけていただくことで、自店舗でのBtoC事業の売上UPを目指す目的でご依頼をいただきました。
≪ご支援内容≫
120分×全5回のプロジェクトで下記の内容のご支援を実施しました。
【第1回】
・これまでのビジネスモデルの確認
・売上管理の手法
・Googleビジネスプロフィールのオーナー登録設定、基本設定
【第2回】
・お菓子教室の企画立案
・LINE公式アカウントの立ち上げ
・マーケティング戦略の検討
【第3回】
・マーケティング・サクセスマップの更新
・LINE公式アカウントの初期設定
【第4回】
・LINE公式アカウントの運用整備、各種機能の作成
・お菓子教室実施に向けた店舗集客への動線整備
【第5回】
・マーケティング施策の効果検証
・今後の課題の整理
今回のご支援では、自店舗での売上UPを目指すにあたり、まずは現状の客数・客単価の把握から始めていただきました。特別な集計表は必要なく、毎日の売上金額、購入いただいたお客様の人数をメモで残していただき、ご支援の都度集計したデータを共有いただきました。
こうすることで、月ごとの売上額の変動だけでなく、その要因として客数の増減なのか、客単価の増減なのかが明確となり、その課題に合わせた施策の検討ができるようになるためです。
具体的な施策としてはLINE公式アカウントの活用に取り組んでいただきました。LINE公式アカウントは店舗のリピーター育成に長けていますが、既存顧客の来店頻度の向上だけでなく、他の企画と絡めながら配信を工夫することで客単価のUPにも寄与します。
今回は、以前長部商店様で開催されていた「お菓子教室」を再開されることが決まっていたため、お菓子教室を軸としたLINE公式アカウントの運用整備を行いました。
例えば、お菓子教室で作成したお菓子のレシピを掲載することで、初めてのお菓子作りを考えている初心者ユーザーの「やってみたい」気持ちを後押しする。あるいは、教室で作成したお菓子が自宅で簡単に作れる材料セットにして販売することで、「もう一度自宅で作りたい」「前回参加できなかったけど自宅で作れるならチャレンジしたい」というお客様のニーズにお応えすることができ、結果的に客単価の向上も期待できます。こうした内容をLINE公式アカウント上で配信することで、既存のお客様に新たな価値を提案することができるのです。
ご支援後には「ビジネスに対する向き合い方を教えていただいた」「継続して実践できるようになった」など、大変ありがたいお言葉をいただきました。
結果的に、今回のご支援を通じて月売上が約1.4倍にまで増加しましたが、これは上記のようにLINE公式アカウントやGoogleビジネスプロフィールを整備したことによるものだけではないと考えています。
何より、長部商店様が日々できることを1つずつ実践して継続されていたからにほかなりません。
今後はBtoC事業を通じて、お店にお越しになられるお客様にこれまで以上にご満足いただけるよう、少しずつサービスを拡大されていく予定です。