コラム

トリプルメディアの使い分けとは?企業のマーケティング戦略を成功に導くポイント

2025.02.27

こんにちは!コンサルタントの堀田タケルです。

デジタルマーケティングの重要性が高まる中、多くの企業がトリプルメディアペイドメディア・オウンドメディア・アーンドメディア) を活用しています。

しかし、

「どのメディアをどのように活用すれば効果的なのか?」

「広告に頼りすぎず、持続的な集客を実現するには?」

「数あるデジタルメディアを効果的に使い分けるには?」

などといった、メディア活用に関するお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、 トリプルメディアの特徴と効果的な使い分け方を解説し、企業のマーケティング戦略に役立つポイントを紹介 します。

▼ 目次はコチラ ※クリックすると該当の箇所までスクロールします。  

トリプルメディアとは

トリプルメディアとは、マーケティング施策において活用される 「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」 の3つのメディアを指します。
それぞれの特徴は以下の通りです。

ペイドメディアは、費用を支払って掲載するメディア であり、短期間で効果を得る広告手法です。
代表例として以下のようなものがあります。

【ペイドメディアの一例

・4マス媒体(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌内の各広告)
・WEB広告(リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告 など)
・セールスプロモーション(店頭POP、折込チラシ、DM など)

メリットとして、即効性があり、短期間で多くのユーザーにリーチできることや、細かいターゲティングが可能(地域、年齢、興味関心など)です。

一方デメリットとしては、広告なのでコストが高い傾向にあります。また、活用次第ですが基本的に継続的に出稿しないと流入が途絶えることになります。

オウンドメディア(Owned Media)

オウンドメディアは、自社で保有・運営するメディア を指し、長期的に資産化できる自社メディアです。
例えば、以下のようなものがあります。

【オウンドメディアの一例

・企業ブログ、コラム(自社サイトでの情報発信)
・メールマガジン(定期的な情報提供)
・ホワイトペーパー、資料ダウンロード(見込み客との関係構築)

メリットとして、長期的に資産化でき、SEO対策をすることで安定した流入を獲得できる点や、顧客との関係性を築きやすい点などが挙げられます。

一方で、基本的には中長期的な施策になるため、効果が出るまでに時間がかかる(半年~1年単位の施策)というデメリットがあります。

アーンドメディア(Earned Media)

アーンドメディアは、第三者による評判や口コミを通じて 信頼を獲得するメディアのことを言います。
例えば、以下のようなものが挙げられます。

【アーンドメディアの一例

・SNSでの拡散(XやInstagramでの口コミ)
・メディア掲載(新聞、雑誌、ニュースサイトなど)
・口コミサイト・レビューサイト(Googleマップのレビューなど)

ユーザーの信頼を獲得しやすく、広告以上の影響力を持つこともあります。また自然な形で認知度が向上するメリットもあります。

ただし、企業側でコントロールしにくい(ネガティブな口コミが投稿されてしまうリスクもある)点は注意が必要です。

トリプルメディアの効果的な使い分け

即効性を求めるなら「ペイドメディア」

新商品をリリースした際や、短期間でリードを獲得したい場合はペイドメディアを活用します。
活用事例は以下のようなものが挙げられます。

✓ 自社のセミナー告知やイベント集客を短期間で行いたい
  → Facebook広告を活用

✓ BtoB向け商材のリードを獲得したい
  → リスティング広告&ホワイトペーパー提供

長期的なブランド育成なら「オウンドメディア」

企業の専門性や信頼性を確立するには、 オウンドメディアを強化するのが有効です。
活用事例は以下のようなものが挙げられます。

✓ 中小企業向けのマーケティング戦略をブログで発信
  → 検索経由で問い合わせ獲得

✓ 企業の公式Xアカウントでお役立ち情報を発信
  → 見込客育成として活用し将来の顧客獲得に貢献

信頼を高めるなら「アーンドメディア」

ユーザーのリアクションを活かし、企業の信頼を高める施策として活用できます。
活用事例は以下のようなものが挙げられます。

✓ 商品の利用者に対しレビューやSNS投稿を促す
  → 次回の利用率向上やUGC(※) を生む

✓ メディア掲載を狙い、プレスリリースを戦略的に配信
  → メディア掲載実績を作り権威性を高める

※UGCとは、User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略です。企業側ではなく消費者である一般ユーザーによって作られたコンテンツのことを指します。

業種別の活用例

各メディアの特徴や使い分け方法はなんとなく分かっていただけましたでしょうか。

さらに、より活用イメージを膨らませていただくために、

 ① 飲食小売業(BtoC)
 ② サービス業(BtoC)
 ③ 建設業(BtoB)

の3業種別の活用例に関してもお伝えします。

飲食・小売業(BtoC)— 店舗集客とリピーター獲得

ケース:新商品のプロモーションと集客強化

課題
・新商品の認知度が低く、集客が乏しい
・リピーターが増えず、長期的な売上につながらない

トリプルメディア活用戦略

ペイドメディアMeta広告で新商品をPRし、ターゲット層にリーチ
オウンドメディア自社サイトや公式SNSで、新商品の開発ストーリーやおすすめの使い方を発信
アーンドメディア一般ユーザーに試食してもらい、SNSで口コミを拡散

サービス業(BtoC)— サロン・フィットネスの集客

ケース:パーソナルジムの会員獲得

課題
・競合が多く、差別化が難しい
・入会後の継続率が低い

トリプルメディア活用戦略

ペイドメディア動画広告で「ダイエット成功者の事例」を配信し、興味を引く
オウンドメディアブログで「運動初心者向けトレーニング法」や「食事管理のコツ」を発信し、
SEO流入を増加
アーンドメディアハッシュタグキャンペーンを展開し、一般ユーザーのUGCを増やす

建設業(BtoB)— 新規顧客獲得と専門性のアピール

ケース:企業向けリフォーム・施工サービスの集客

課題
・新規顧客を増やしたいが、認知度が低い
・競合との差別化がうまく図れない

トリプルメディア活用戦略

ペイドメディアリスティング広告で「工場リフォーム」や「オフィスの改修」などの
キーワードで検索広告を配信
オウンドメディア施工事例や技術解説をコーポレートサイト内のコンテンツとして発信
アーンドメディア実際の施工を紹介するYouTube動画をクライアントのチャンネルで公開
していただく

まとめ

いかがでしたでしょうか?

トリプルメディアとは、ペイドメディアオウンドメディアアーンドメディア の3つのメディアのことを指し、各メディアの特徴を一言で表すと以下の通りです。

ペイドメディア  : 短期施策
 → 費用を支払って掲載するもの。主に広告。

✓ オウンドメディア : 中長期施策
  → 自社保有のメディア。商品・サービスの専門性を確立し、見込客育成が図れる。

✓ アーンドメディア : 口コミ施策
  → 第三者による評判やレビューを通じて信頼を獲得するもの。

目的や業種ごとに、これら3つのメディアをバランスよく組み合わせることで、持続的な集客やブランディングを実現できます。

これらのトリプルメディア戦略を企業に導入したい場合は、ぜひ無料相談へお問い合わせください!
当社では、今回のような前段の戦略立案から、戦略に基づいた具体的な施策の実施まで、幅広く対応しております。
ちょっとした事の確認でも大丈夫ですので、こちらからお気軽にご相談ください。

また、今回はデジタルマーケティングにおけるトリプルメディアについて解説しましたが、当社では他にも様々なデジタルマーケティングの情報発信を行っております。
以下は、今回のトリプルメディア施策と関連性の高い、当社の人気コラムです。こちらもぜひご覧ください!

関連記事:EC活用 【Yahoo!ショッピング攻略】売上を上げる9つの打ち手をわかりやすく解説!

関連記事:SNS活用 【SNSのビジネス活用】で最も大切な2つの事 あなたは知ってますか?

関連記事:メールマーケティング 【事例あり】メールマーケティングの成果を高める方法

関連記事:行動経済学×WEBマーケティング 【悪用厳禁】即実践できる「行動経済学×WEBマーケティング」施策10選

最後までお読みいただきありがとうございました!

私が担当しました!
堀田 タケル

コンサルティング部 コンサルタント

『 マーケティングの考え方をお伝えし お客様のやる気に火を点けます 』 WEBマーケティング領域を中心としたコンサルティング、またセミナー・研修の講師を担当しております。お客様と一緒に最適なマーケティ…

SNSで情報発信中