今井進太郎の商売繁盛コラム

2009-08-31 お客様の満足条件を聴きだそう!

ようやく夏らしい暑さになってきました!と思ったら、もう8月も終わり。
あっという間の夏でしたね。

皆さまはどのようにお過ごしでしたか?

私は、お盆は久しぶりにゆっくりと休ませてもらい、家族水入らずで過ごしました。
お盆休みの計画は事前に立てていなかったので、妻と話し合いをしながら予定を立てました。

8月13日の朝はこんな感じ・・・


妻:せっかくパパが休みだからどっか行きたいよね~

私:そうだね~、どういった所に行きたい?

妻:やっぱり悠ちゃんが楽しめるところがいいかな。

私:悠ちゃんは何が喜ぶかな?

妻:う~ん、水族館とか喜ぶかな~

私:なっちゃんのことは考えなくていい?

妻:そうだね、なっちゃんは車があまり好きじゃないから遠出はNGだね。1時間くらいなら我慢できるかな。

私:ママは何かしたいことある?

妻:できればゆっくりお風呂に浸かって日頃の疲れを癒したいよ。あとおいしいもの食べたい!

私:そうだよね。いつもはお風呂なんかゆっくりは入れないもんね。

妻:パパはどうなの?久々の休みなんだから・・・

私:オレは皆が楽しめればそれでいいよ。

妻:何それ・・・相変わらず自己主張がないんだね・・・で、どこに行く?

私:車で1時間くらいで行ける水族館で、お風呂に入れて、料理も食べれる・・・となると・・・寺泊水族館はどう?あそこなら近いし、すぐ隣にきんぱちの湯があるからお風呂にも入れるし、ゆっくり料理も食べれるよ!どうする?

妻:そうだね、色々考えるとそこがいいね!じゃあ早速準備しよう!


ということで、寺泊水族館ときんぱちの湯に行ってきました。
結果はみんな大満足。家族で楽しい時間を過ごせました。

「家族自慢ですか~~」まあまあそう言わないでください。

実はこの会話に商売繁盛のヒントが隠されているのです。

なんで私たちがお出かけで満足できたかを考えてください。

それは、出かけ先を決める前に私たちの「満足条件」を明確にしているからです。

具体的には、
悠太郎の満足条件=水族館など楽しめる場所、
菜月の満足条件=車で1時間以内、
妻の満足条件=お風呂・料理、
私の満足条件=みんなが楽しめる、でしたよね。

その満足条件を満たすプランだからこそ、
結果、満足のいくお出かけになった
わけです。

これ当り前のようですが、皆さまの販売や営業の現場を振り返ってみてください。


店員 :「いらっしゃいませ!スーツをお探しですか?」
お客 :「あ~、そうですね~」
店員 :「こちらのスーツはこの秋のお勧めでして、生地はイタリアのものです。最近はこ
のストライプ柄がトレンドです。とっても人気がありますよ!」


営業員:「こんにちは!お時間いただきありがとうございます。」
お客 :「お~今日はどんな提案を持ってきたの?」
営業員:「今日ご紹介させていただく商品は今までの商品より機能性が優れていまして・・・」


こんな会話よくありますよね。
上記の会話では、お客様の満足条件を全く聴きだせていませんね。

私たちは売り急ぐあまり、ついついこのようなトークをやりがちです。
これでは押し売り販売で、お客様の満足いくご提案はできませんね。

それでは、お客様の満足条件を聴きだすには何をすればよいか?
答えは明白。

そう、私が妻にしたように「質問」をすることです。

上記の会話であれば、

「今のスーツに何かご不満でもおありですか?」
「どんなスーツがお望みですか?」
といった質問です。

多くの場面で使える質問は、
「○○に関してご不満な点はありますか?」
「○○に関してご要望はありますか?」
といったフレーズです。

「お客様満足度を上げよう!」とはよく言いますが、
その前に「お客様はどうなれば満足をするか?」をしっかりと聴きだして明確にすることが大事だと改めて気づかされたお盆休みでした。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

★嬉しい感想をお聞かせください!
TEL:080-3507-2930
FAX:025-378-6835

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水族館でペンギンさんに一目ぼれ
「将来の夢はペンギンさん!」だそう。。

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2009-07-31 一緒に物語を創りませんか?

今年も花火の季節がやってきました。

8月2日・3日は長岡大花火大会。
長岡大花火と言えば、「三尺玉」「天地人花火」そしてなんと言っても震災復興祈願花火「フェニックス」でしょう!

今年は震災復興5周年ということで、「スーパーフェニックス」を打ち上げ、震災から元気を取り戻しつつある姿を全国に発信します。先日の記者会見で、距離は2.7Km15カ所からの打ち上げとなり、フェニックス花火では初となる2尺玉を織り交ぜた壮大な花火となることが明かされました!!

フェニックス花火は、『みんなであげようフェニックス』というキャッチコピーの通り、特定企業の協賛花火ではなく、多くの方が協賛・募金をして打ち上げる花火です。

私は昨年から、その街頭募金を少しだけお手伝いさせていただいており、今年は7月20日にリバーサイド千秋にお邪魔してきました。お陰様で多くの方から募金をいただき、大枚も多く入りました。あの感動を体験した人は募金せずにはいられませんね。

大声を張り上げて募金のお願いをしていると、
男の子がやってきて、
恥ずかしそうにしながら100円玉を募金箱にそっと入れました。

そして一言、

「これで、ボクの花火になったかな??」と問いかけてきました。

ボランティアスタッフ全員で答えました。

「もちろん、キミの花火が打ちあがるよ!!」

私はこの男の子が8月2日・3日の夜空を見上げる姿を想像しました。

家族や親戚に
「見てみて!これボクの花火だよ!とってもキレイだね」と熱く語っている姿を・・・。

たった一つの100円玉が、男の子にとってはかけがえの無い思い出となることでしょう。

フェニックス花火が毎年進化し続けるのは、『復興への祈りを込めて、みんなであげる花火』というコンセプトと、前述したような募金をする人ひとり一人の物語があるからです。

人はコンセプト、物語、そしてそれを表現する言葉に突き動かされ行動をします
コンセプトや物語のない企画や商品・サービスは、共感を生むことができずに萎んでしまい、いずれ価格競争に巻き込まれます。

長岡祭りの前夜祭となる8月1日は、ある祭典への申込受付開始の日でもあります。
ヒントは、このキャッチコピー『東京がひとつになる日』・・・。

そう、「東京マラソン」です。
東京マラソンは2007年から始まったイベントで、東京国際マラソンと東京シティロードレースを統合して行なうもの。東京マラソン2010は、来年2月28日に開催予定で、いよいよ申込受付が始まります。参加費1万円で、マラソンの定員3万人に対し、2009年は、なんと約22万人が申し込みました。

東京マラソンの特徴は、何と言っても「にわかランナー」の存在。
東京マラソンへの出場を機にランニングを始める人はとても多いといいます。「東京マラソンに出たい」という衝動はどこから生まれるのでしょうか?あまたとあるマラソン大会ではなく、東京マラソンでなくてはならない理由・・・それは、その日が『東京がひとつになる日』だからです。 普段はコミュニティの薄い東京の人が、この日だけはひとつになる。その一体感に多くの人が惹かれるのです。この圧倒的なコンセプト、そして、その背景にある個人個人の物語が共感を呼び、口コミで派生し、大きなムーブメントを起こすのです。

消費者行動の背景には必ず物語があります。
募金をする男の子や東京マラソンに参加するにわかランナーと同じように。皆さんの商品・サービスを購入するお客様も一人一人必ず物語を持っています。その物語を探っていくと、商品・サービスのコンセプトを再構築する大きなヒントが得られます。

例えば、居酒屋がお盆休みの需要を取り込もうと企画を考えているとします。
まず、お盆に居酒屋に来るお客様がどのような物語を持っているか想像します。

「お墓参りに行って、先祖の思い出話に花を咲かせよう・・・」

そんな思いで、訪れる人も多いのではないでしょうか。

そんな物語を想像しながら、企画を練ります。

そうすると、

「ご先祖が好物だった肴を一品割引きます!」

といった企画コンセプトが浮かんできます。
コンセプトができれば、企画の概要を詰め、そのコンセプトをキャッチコピーに落とし込み、訴求します。この例で言えば、「お盆特別企画!ご先祖と酒を酌み交わそう」といったコピーでしょうか。

お客様の行動の背景にある物語を探り、そして商品・サービスを提供しながら、一緒にその物語の続きを創りあげる。たまには目を閉じて、お客様のひとり一人の顔を思い浮かべながら、物語に浸ってみてはいかがでしょうか?

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

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悠太郎も100円募金しました!
写真を取り損ねたのでパパだけで。

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2009-06-30 お客様の声より大切なもの

商売において、お客様の声より大切なものなどあるのでしょうか??多くの経営者がお客様の声に真摯に耳を傾け、商売を成功に導いています。

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日本マクドナルドの創業者である藤田田氏は、

「なぜこの人は買うのか?なぜこの人は買わないのか?」

を普段から徹底的に考えていたそうです。

休日になると妻の運転する車に乗って自店を巡回し、
客席に駆け寄り「おいしいですか?」とお客様に話しかけ、
その声に耳を傾けたそうです。

時にはエプロンをつけたまま外に出て、
店の前を通り過ぎようとする人に「どうして入らないの?」と尋ねる
こともあったというエピソードがあるほど、
お客様の声を大切にし、現在の隆盛を築き上げました。

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カレー専門店「CoCo壱番屋」の創業者である宗次徳二氏は、
お客様第一主義、現場主義に徹して、
CoCo壱番屋を1000店舗を超えるFCチェーンに育てあげました。

宗次氏は、朝4時55分に出社して、
全国のお客様から届くアンケートハガキに目を通すことが日課だったといいます。
その数なんと1日約1000通。

すべて読むのに3時間以上かかっていたそうです。
そして、そのお客様の声を受けて、すぐさま各店舗にFAXで対応すべきことを指示していました。

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トキっ子くらぶの活動に協賛店としてご支援をいただいています
スーパー原信の原信一前社長の口ぐせは、『判断の基準はお客様』だったそうです。

以前、トキっ子くらぶ会員への特典であるクーポンに対し、
お客様から「切り取りづらい…」という声が寄せられた際に、
すぐにミシン目入りのものに切替えられたことがあります。

『判断の基準はお客様』という考えが、社内全体に根づいていることに大変感銘を受けました。

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販売や営業のコンサルタントもお客様の声を聞き、お客様を理解することの重要性を説いています。

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人気コンサルタントの神田昌典氏は、
「仕事のヒント」という本の中で

お客様の声は特効薬であり、万能薬である

とお客様の声の効用を説明しています。

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世界的な営業コンサルタントであるブライアン・トレーシー氏は、
営業員に対し、『お客様のことを探偵のように知りつくせ』と説き、
お客様を理解することの大切さを教えています。

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しかし、お客様の声を徹底的に聞いてもうまくいかないことは、現実にはよくあることです。
その原因は一体何なのでしょうか?

先日、口コミマーケティングで有名なハー・ストーリーの日野佳代子氏の講演会に行き、
興味深いお話を聞きました。

以前、遊園地に対するお客様の声を聞くアンケートの回答で一番多かったのが、
園内で弁当を食べれるようにして欲しい」という声でした。

そして、多くの園がそのお客様の声を取り入れたそうです。

しかし、取り入れなかったところがあります。

そう、好業績を続ける東京ディズニーランドです。
もし弁当を食べるときは、一旦ゲートを出てピクニックエリアと呼ばれるところまで
行かなくてはいけません。

東京ディズニーランドは夢の空間であり、
その演出のために日常生活の一部である弁当の持込はご遠慮したい

というディズニーランド側のポリシーからきているものです。

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お客様の声を聞き、その結果を経営改善に結びつけることは、
先述した通り非常に重要なことです。

しかし、そこに注力する余り、
自社の理念やこだわりを忘れてしまっていることはないでしょうか?

お客様の声を独自の判断基準を無くして取り入れると、
何の特徴もなく、魅力のない会社
となってしまいます。

挽きたてを入れるコーヒー店がいい例です。

お客様から「注文したらすぐにコーヒーを出して欲しい」という要望が多くあって、
挽きたてをやめてしまっては、「お客様に挽きたての香りと美味しさを味わって欲しい」という想いがなくなり、お店の魅力は消えてしまいます。

お客様の声より大切なものがもしあるとしたら、
それは会社の理念・ポリシーではないでしょうか?
もちろんディズニーランドのように、それをお客様にしっかりと伝え、理解していただくことが前提です。

「誰がなんと言おうがこれだけは譲れない」
その想いの先には、お客様への深い愛情があることを忘れてはいけません。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

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「あなた、子育てよりも大切なものってあるの??」と
二人の子育てにてんてこ舞いのママ

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2009-05-30 出産で見た商売の極意!!

私事ですが、5月1日に第二子が誕生しました!
元気な女の子です。何とか出産に立ち会うこともでき大感激。名前は「菜月(なつき)」にしました。

「なっちゃん」と呼ばれれば皆から愛される子になるかな~なんて想いつつ名づけました。「なっちゃん」と言えば、長岡市のマスコットキャラクターも「なっちゃん」なんですよ。悠太郎は地元の悠久山から一文字もらいましたが、またしても長岡ネタを入れました。誰よりも長岡を愛している私でした。

さてさて、それでこのタイトル。「出産で見た商売の極意!!」

こいつは、出産まで商売に絡めるのか!?妻にもホトホト呆れられそうです。。しかし、のろけ話をするためのコラムではありません。皆様の商売のお役に立つ情報を提供しなければ!

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出産後、妻と赤ちゃんと私で病室にいると、

「ごめんくださ~い。○○乳業です。」
とセールスレディーが入室。

「おめでとうございます!○○乳業のミルク、プレゼントさせていただきます。是非ご利用ください~。」
と下心丸見えのセールストークを展開してきました。一度、使ってもらえればこっちのもの。よく顧客の早期囲い込みが重要といいますが、出産直後というこれ以上ないタイミングでのアプローチです。

しばらくすると、
「こんにちは!△△乳業です。」
と今度は別の営業。。

「おめでとうございます!こちらにお名前と住所をご記入いただければ、後日、サンプルキットをプレゼントさせていただきます!」
おっと、今度は顧客名簿の獲得ですか!一度、記入してもらえばこっちのもの。後日、サンプルキットの他にもバンバンとDMが届くことでしょう。

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ゴールデンウィーク明けに出生届を出しに行ってきました。

そして、数日後、新聞の産声欄になっちゃんの名前が載りました!

その夜帰宅すると、大量の荷物がポストに!!

出産祝いが届いたかな♪と思いよく見てみると、カタログの山々。。
そうです、内祝いのカタログギフトだったのです。

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う~ん、みんなタイミングよく仕掛けてくるな~と関心していると、ふと、ある公式を思い出しました。

消費者の購買プロセス = 企業の販売プロセス 

この解は何でしょう?そうです「購買」です。
この公式を理解し実践すれば、商品やサービスは必ず売れます。

こんな経験ありませんか??
家電量販店に行き、プラズマテレビを見ていると・・・

「いらっしゃいませ!
こちらのプラズマはですね、新機能としてワンタッチ録画機能を備えておりまして、しかも大容量を録画することができるんですよ。いかがですか?」

と店員。

「ちょっと見てるだけだから・・・」
と軽く受け流すあなた。

その無愛想さに、しばらくすると店員は別の客のところに行ってしまいます。

色々と見て回っていると、気になる機種が目に入りました。
POPの説明を見てみるとあなたのニーズにピッタリ。
でも不安な点があるから、さっきの店員に聞いてみようと思って辺りを見渡すとどこへやら。

まあいいか、取りあえず別のお店の値段を見に行ってみよう。。とあなたは店を出て行きます。

親切とお節介は紙一重です。
顧客の望まないタイミングでアプローチをすると嫌われます。
顧客が欲するタイミングでアプローチをすると感謝されます。
同じアプローチをしても、タイミング次第で天国と地獄なのです。

マーケティングの世界ではよく、消費者の購買プロセスをAIDMAのモデルで説明します。

消費者は、

A(アテンション:注意)、
I(インタレスト:関心)、
D(デザイアー:欲求)、
M(メモリー:記憶)、
A(アクション:行動)

という購買の流れを取るというものです。
もちろん、すべての消費者がこのプロセスをたどる訳ではありません。

重要なことは、
顧客がどのような購買プロセスを経て購入に至るかを考え、
明らかにする
ことです。

購買プロセスを解明し、そのプロセスに合わせて適切なアプローチをかけば、売れる確率は一気に高まります。

そう、先程のセールスレディーは、粉ミルクを欲しているタイミングにアプローチをしてくるからこそ、見事、なっちゃんの唇を射止めたのです。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
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このコラムの主役もなっちゃんに取られるのか・・・と危機感を募らす悠太郎

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2009-04-30 今こそ名言に学ぼう!

言葉との出会いは、人生や仕事に劇的な変化をもたらすことがあります。たった一つの言葉が、自分に新たな気づきを与え、新しい価値観を創り出すことが多くあります。

先日、長岡商工会議所で行なわれたNPO法人 茨城県経営品質協議会の代表理事をされている鬼澤慎人氏のセミナーに参加してきました。組織づくりに関して多くの気づきを与えてくれるセミナーでしたが、その中で出てきた二つの言葉に大きな感銘を受けました。


『経営とは、「平凡な人間」が集まり、目的を共有したチームワークで「非凡な成果」を導くシステムである。』
—ピーター・ドラッカー


経営学の権威であるドラッカーの言葉には、大きな力を与えてもらうことが多い私ですが、この言葉は初めて知りました。ドラッカーは「経営とは?」という定義を多くの表現でしており、私はよく『経営とは顧客の創造である』という定義を用いて話をすることがあります。

侍ジャパンは「非凡な人間」が集まり、世界一という共通目的のもと脅威のチームワークで「超非凡な成果」を導きましたが、我々「平凡な人間」は、目的を共有した組織で動くからこそ、一人では決して成しえない大きな成果を残すことができるんですよね。それこそが経営だと理解できた時、私は経営者として、このシステムを作ることが自分の一番の仕事だと痛感しました。


『暗いと不平を言うよりも、自ら進んで明かりを灯しなさい。誰かがやるだろうということは、誰もやらないということを知りなさい。』
—マザー・テレサ


この言葉は以前のコラムに書かせていただいた『自分が源泉』という言葉と同じことを言い表していると思います。仕事だけでなく人生においても、自ら主体的な行動を取ることにより、道を切り開いていくことを教えてくれる言葉ですね。この暗い不況は、たった一人、たった一社の力ではどうなるものでもありません。しかし、自ら進んで明かりを灯さなければ、間違いなく前進はありません。そんなことに改めて気づかされました。

多くの経営者の方もやられていますが、私はこういった偉大な先人の名言に感銘を受けると、その言葉を手帳に書きとめ、事あるごとに見つめなおしています。特に苦しい時、壁にぶち当たったときは、同じいつもの言葉でも、進むべき方向のヒントと勇気を与えてくれます。私が心に刻んでいる言葉を少しだけ紹介させていただきます。


『人格は繰り返す行動の総計である。それ故に優秀さは単発的な行動にあらず習慣である。』
—アリストテレス

『信用は資本であって商売繁盛の根底である。』
—渋沢栄一

『基本と原則に反するものは例外なく破綻する。』
—ピーター・ドラッカー

『執念あるものは可能性から発想する。執念なきものは困難から発想する。』
—松下幸之助

『成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。』
—ヘンリー・フォード


1977年のオイルショック時、「日本の社長へ」と題した松下幸之助氏のメッセージが読売新聞に掲載されました。そこには、今噛みしめるべき金言が記されていました。


『不況は物の価値を知るための得がたい体験である。不況の時こそ企業は伸びる、かつてない困難、かつてない不況からは、かつてない革新が生まれる。それは技術における革新、製品開発、販売、宣伝、営業における革新である。そして、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる。』


最後に私が大好きな言葉を一つ。


『一番大切なことは一番大切なことを一番大切にすることである。』
—スティーブン・コヴィー


今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
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一番大切なボクを一番大切にしてね!

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2009-03-31 嬉しい声をお聞かせください!

いつも商売繁盛コラムをご愛読いただきありがとうございます。
最近、「コラム楽しく読ませてもらっているよ!」「社内で回覧させてもらったよ!」といった読者の皆様から嬉しい声をいただくことが増えてきました。このコラムがきっかけで、お問い合わせをいただき、お仕事をさせていただくことも多くなりました。仕事柄、原稿執筆も多く、いつも期限に追われていますが、このコラムは自主的なものですので、ついつい後回しになってしまいます。そんな時、このような声をいただくと、楽しみにしている方がいらっしゃるのだから頑張らねば!と思い、パソコンに向かえるようになります。お客様の喜びの声というのは、仕事をする上で本当に励みになりますよね。

お客様の声を聞きましょう」ということは多くの所で言われていますし、この商売繁盛コラムの中でも度々申し上げています。「お客様の声を聞く」というと、一般的に「お客様のご意見・ご要望を聞く」「お客様の指摘から改善点を探る」というイメージがありますね。実際にお客様の声を聞くために設置されるアンケートでは、この点を問うアンケート設計になっていることが多いです。
このようなアンケートは、経営改善のためにはとても重要ですが、お客様の声が不満足要因に集中しがちで、そればかりに注力すると現場のスタッフのモチベーションが低下してしまいます。一生懸命仕事をしているのに、お客様にいつもいつも不満ばかり言われたら、誰だってつまらないですよね。

そこで、お客様からの嬉しい声を拾うアンケート等の取り組みを行ないます。例えば、以前『コミュニケーションは頻度だ!』というコラムでご紹介した土居コーヒーさんは、サイト上で下記のようなコーナーを設けています。


お客様の声大賞 「土居コーヒーからのお願いです。嬉しい感想をお聞かせください。」
http://www.doicoffee.com/kaiiinnokoe/p1.html


お客様の声大賞!?  なんのことはありません。お客様の感想などの声を、ノミネート作品と考え、毎週一回、その作品の中のひとつを大賞として表彰するコーナーのようです。
発表は当社のニューズレターにおいて行い、受賞者には賞品を贈ります。ちなみに賞品内容は秘密、、とのことです。
さてさて、上記のような「お客様の嬉しい声を集める仕組み」を構築するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

①スタッフのモチベーションがあがる
お客様の喜びはパワーの源。仕事のやりがいは、お客様の喜びのためにあると言っても過言ではないと思います。

②自社の「売り」が明確になる
『お客様があなたを選ぶ理由は?』のコラムでお伝えしたように、本当の自社の「売り」を見出すためには、「お客様に聞くこと」が一番です。お客様からの嬉しい声は、自社の「売り」を再発見する特効薬になります。
例えば、車のディーラーさんで、「スタッフの接客が素晴らしかった。」「他の店も検討し
たが、担当の○○さんから買いたかったので、こちらで購入した。」などの声が多く寄せられたとしたら、その店は、「接客サービス」を売りに販売力を強化できるはずです。

③販売促進ツールに活用できる
お客様からの嬉しい声を集め、それを自社のパンフレット・チラシやホームページなどの販促ツールに入れ込めば、新規客への説得力が高まりますよね。先述の土居コーヒーさんのホームページを見ると、掲載しているお客様の声の量に圧倒されますよ。また、土居コーヒーさんでは、お客様の嬉しい感想を集めた小冊子まで発行しています。
消費者は、第三者の声を参考に購買行動を取る傾向がますます強まっています。お客様の声を収集する段階で、販促ツールに掲載させてもらう可能性がある旨を伝え、許諾を取っておくことがポイントです。

このような効果で会社の業績がUP!その結果、サービスが向上し、お客様に還元できるという好循環になるわけです。お客様・スタッフ・会社とみんながハッピーになれる仕組みですね。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
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今井進太郎の商売繁盛ブログ0903
嬉しい「産声」を聞くのも、あともう少し!
5月4日が予定日です。

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2009-02-28 マーケティングとNPO

私は、昨年から新潟NPO協会の理事をさせていただいています。
新潟NPO協会さんとは、グローカルマーケティング株式会社設立当初からお付き合いをさせていただいておりまして、「トキっ子くらぶ」の後援もしていただいています。

新潟NPO協会さんのホームページには、「にいがたNPO雨奇晴好」というブログがあります。このブログは、新潟NPO協会さんの理事の方々が持ち回りで記事を書いているのですが、今回は私が記事をかかせていただきました。

題は、「マーケティングとNPO

「マーケティング」と「NPO」は一見つながりがあまりなさそうなイメージがありますが、NPOなどの非営利組織では最近注目されている分野でもあります。非営利組織とはいえ、サービスの維持運営に必要な対価をきちんといただかなければ、質の高いサービスを提供することができなくなってしまいます。私は、新潟NPO協会さんの理事をさせていただきながら、今まで培ってきた企業向けのマーケティング支援のノウハウを活かしてお手伝いさせていただきたいと思っています。

また、新潟NPO協会さんでは「ほわぎ」というショッピングサイトを経営しています。


ほわぎとは?

「NPOなセレクトショップほわぎ」は、特定非営利活動法人新潟NPO協会が運営するオンラインショップです。
扱う商品はNPO自らが製造したり、制作に協力しているものをセレクトしています。

多くの公益的な活動をする人たちは、その思いやこだわりを「モノ」に託し、「商品」に変えて社会へ発信することで、活動の周知や支援者の拡大を図っています。
私たちはそうした方々の理念達成に向けたお手伝いをするため、互いが協力し、育ちあう関係を築く場として「ほわぎ」を開設しました。
また、こうした団体や商品を広く紹介することで、「何らかの社会貢献がしたい」とお考えの方に、「商品を購入する」というカタチでの支援や貢献の仕方を提案するものです。

ほわぎの仲間たちは、言わば成長段階の“ほわほわ”っとした若木のような存在。
ノーマライゼーションの実現に向け、より大きな木へと成長するために、皆さんから“水”や“光”を与えてもらえると嬉しく思います。

ほわぎほわぎとは?より引用)


私は、このほわぎの立ち上げから関わらせていただいています。
ほわぎを切り口として、より多くの人に、“水”や“光”を与えていただけますように。

今回は企業の商売繁盛とはちょっと違う視点でお話させていただきました。
自分のお店、企業だけでなく、周りのお店や企業、またNPOなどの非営利団体の経営について考えてみるのも、視野を広げるいい機会かもしれませんね。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

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2009-01-31 お客様があなたを選ぶ理由は?

本年もグローカルマーケティングならびにトキっ子くらぶをよろしくお願いいたします。商売繁盛コラムも皆様のお役に立てるように張り切って参りますので、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。

さて、私事で恐縮ですが、1月21日で30歳になりました。誕生日当日、家に帰るとママの手造りケーキとシャンパンが!そして、片言を覚え始めた悠太郎がハッピーバースデーのソングを歌ってくれました。いよいよ30代に突入とあって感慨深いものがありました。「20代でどれだけ学び、成長できるかが勝負」というのが自分の口ぐせでしたが、昨年、江戸時代の儒学者佐藤一斎の言葉を知り、感銘を受けました。
「若くして学べば 壮にして成すところあり 壮にして学べば 老いて衰えず 老いて学べば 死して朽ちず」
人生は学びの連続。30代でも常に学ぶ姿勢を忘れず成長していきたいと思います。

年齢と言えば、以前は仕事柄、実際よりも年をとってみられたいと思っていました。若い=経験不足と取られマイナスイメージになるからです。しかし、お客様に「どうして私に仕事をご依頼いただいたのですか?」と聞くと、「若いから」という理由が結構多いことに気づきました。若さ=創造力、企画力、行動力といったプラスのイメージを持っていただいたからでしょうか。そのことに気づいて以来、私はこの「若さ」を自分の売りにして、営業を行なうようになりました。

「お客様が自社・自分を選んでくれた理由」を探ると、本当の自社・自分の強みを見出すことができます。私のように、自分で勝手に思い込んでいた「弱み」が実は「強み」であることに気づいたり、自分では気づいていなかった「売り」を発見できたりします。探り方は、直接お客様にヒアリングするのもいいですし、アンケート等で聞くのも効果的です。フレーズとしては下記のパターンをお勧めします。

「いろいろな選択肢があるなかで、どうしてうちの会社から買ってくださったのですか?」

ポイントは「いろいろな選択肢があるなかで(いろいろな会社・商品があるなかで)」というフレーズです。このフレーズを入れることで、より具体的な回答が引き出せます。この質問で導き出した「強み・売り」を販促ツール等に入れ込んだり、営業活動で重点的に訴求したりすることで、効果的な販促活動・営業活動を展開することができますね。

経済状況が悪化し、消費者心理が冷え込むと、今まで以上に「売る」ことが難しくなるでしょう。よく「売れない時代」といいますが、この表現は正しくないと私は思います。「売れない」のではなく、消費者が「買う理由がない」のだと思います。売れている商品には、必ず「買う理由」があります。
「なんでおたくから買わなくてはいけないの?」「なんでおたくのお店に行かなくてはいけないの?」そう聞かれたら、スタッフ全員が共通認識のもと答えることができるでしょうか?
私共で言えば、マーケティング支援サービスの場合、「当社にご依頼いただけば、御社の顧客を増やすことができます。若くて企画力・行動力のあるスタッフがそれを実現させます。」と答えます。トキっ子くらぶのサービスの場合、「トキっ子くらぶにご協賛いただければ、県内の子育て世帯の集客が図れるとともに子育て支援に参加することでイメージUPが図れます。」と答えます。

こんな時代だからこそ、既存のお客様が「何故あなたから買ったのか?」、新規のお客様が「何故あなたから買わなければならないのか?」を考えてみると、本当の自分の価値が見えてくるのではないかと思います。

先日、ある繁盛飲食店の店長さんに、この不況をどう乗り切るかを聞いてみました。その店長はこう答えました。
「財布の紐が固くなり、外食の回数が減れば、本当に行きたい店にしかいかなくなるでしょう。我々が、その本当に行きたい店になれば必ず生き残ることができるんですよ。」
お客様から真に選んでいただける企業となれるよう、グローカルマーケティングも成長して、皆様に価値を提供して参りたいと思います。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0901
パパのバースデーケーキを頬張る悠太郎。
今年はママばかりじゃなくパパも選んでね!

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2008-12-31 少ない販促予算で最大限の効果を出す方法

今年も残すところわずかとなりました。1年間、商売繁盛コラムをご覧いただきまして誠にありがとうございました。皆様にとって今年はどんな1年でしたか?経済面においては激動の1年でしたね。今年の振り返りに浸っている余裕などなく、「来年どのように事業を展開していこうか?」熟考されている方も多いことでしょう。皆様とお話していると「来年・来期は販売促進費を削っていかなければ・・・」そんな声が多く聞かれます。国の予算は大判振る舞いですが、我々はそうもいきません。来年は、少ない販促予算で最大限に効果を出し、売上・利益を確保していかなければなりません。

最近、セミナーの講師をさせていただく際、「マーケティング力を磨くトレーニング」を取り入れています。例えば、下記の質問に答えてみてください。
「50,000円のテレビがあります。もれなくポイントが5%還元されるA店と50人に1人テレビがタダになるB店、あなたならどちらのお店で買い物をしますか?」

いかがでしょうか?セミナーで挙手を求めると、大体5:5、半々に分かれます。ですので、販売促進の効果を考えると、2つの施策は同じくらいの効果があると考えても良いでしょう。次に、上記のテレビを100人に販売した場合、それぞれの施策がどれだけ予算がかかるか計算してみます。
<A店> 50,000円×100人×5%=250,000円
<B店> 50,000円× 2人(無料)=100,000円
いかがでしょうか?A店の場合、ポイント還元により再来店を促すメリットがあったり、付与したポイントが使われない可能性がありますので、単純に比較はできませんが、明らかにB店の方が費用対効果の高い販促施策を展開していると思いませんか?この「○○に1人がタダ」というキャンペーンは、航空会社や家電量販店で実施され大成功した例として知られていますね。「数字は見せ方によって、受け手の印象を大きく変えられる」ことを学ぶ好事例と言えるのでしょう。

販売促進は、割引等の経済的特典の提供がすべてではありません。例えば、ある美容室の話。その美容室では、ポイントカードを発行し、ポイントが貯まると割引還元を提供していました。しかし、その負担が重く効果に疑問を持った店主は、割引還元をやめ、貯まったポイントをマッサージメニューに交換できるようにしました。それだけですと、お客様にとってサービスの改悪と取られかねないので、マッサージメニューにひと工夫加えました。「今月のごほうび」と題して、ある月はフットマッサージ、ある月はヘッドマッサージといった具合に、月ごとにマッサージメニューを変えていきました。また、貯まったポイントで夫にマッサージをプレゼントするコースも設け、メッセージカードも用意しました。これらの工夫により、お客様がポイントプログラムに積極的に参加するようになり、売上増加に寄与しました。経済的特典ではなく、サービス特典、それもコトやストーリーを提供することで、効果をあげられることを示す良い事例だと思います。

今回は、少ない販促予算で高い効果をあげるためのヒントとして、①数字の見せ方を工夫する、②コトやストーリーを重視したサービス特典を提供することをお伝えしました。実は、販促効果をあげるための一番の方策は、「お客様との関係性を深めること」です。普段から、お客様とのコミュニケーション強化を図り、良好な関係を築いておくことで、販促施策に対する良い反応が得られますので、この点も重視いただければと思います。
来年は丑年。牛が毎日乳を搾るように、私達も日々知恵を絞って、実りある1年にしていきましょう!(最後、無理やりこじつけてみました。。)

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

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悠太郎は2歳になりました♪
誕生日プレゼントは金額ではなく大きさで勝負!

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2008-11-30 「自分が源泉」

景気後退が鮮明になり、実態経済の悪化が目に見える形で現れてきました。仕事柄いろいろな業種業態の方とお話していますが、9月・10月の売上高は、対昨年比10%、20%ダウンは当たり前、30%~50%ダウンしている先もあります。不透明な先行きの中、我々はどのように生き残り、会社を継続・発展させていけばよいか?私は、このような時代だからこそ、今一度、商売の原点に回帰し、お客様一人一人との関係を深めてファン作りを行なう必要性があると考えています。不況を乗り切るキーワードは「原点回帰」です。

さて、11月上旬に私のもとに1冊の本が届きました。以前お世話になりました経営者向け研修をされているコンサルタントの方が、本を出版されたとのことで贈ってくださったのです。その本のタイトルは『自分が源泉』。

自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる 自分が源泉―ビジネスリーダーの生き方が変わる
(2008/10)
鈴木 博

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「自分が源泉」・・・。源泉とは「物事の始まり」という意味です。「自分が源泉」とは、自分から物事が始まっているということで、「すべての結果は自分が創っているという立場をとること」と本の中で述べられています。もう少し具体的にご紹介します。


自分が源泉とは・・・「うちの社員はお客様への対応に心がこもっていない!」という社員の人たちの勤務態度を「自分が創っているとしたら」ととらえてみることです。
自分が源泉とは・・・「営業部長がまったく自分の仕事をしていません。私がいないとどうも手を抜いているようなんです。結果も出していないし、部下からも信用がないし」という営業部長が創りだしているように感じる結果を「自分が創っているとしたら」ととらえることです。
自分が源泉とは・・・「発注したものが、誤送されてきたんです。つい1週間前も似たようなことがあったんです。梱包がいい加減なときもあったし」という相手先の仕事のいい加減さを「自分が創っているとしたら」という立場で受け取るということです。


経営上何か問題が起きたときに、ついつい人のせいにしてしまうこと、よくありますよね。社員が悪い、取引先が悪い、お客様が悪い、そして景気が悪い、社会が悪い、政治が悪い・・・と自分以外にその要因を求めてしまいます。前ページの例も、そのことが良いか悪いかが重要ではありません。問題が起きた際に、「もしその問題の原因が自分にあったとしたら」、「今の状況は自分が創っているんだ」と考え、向き合って見ると、経営の成果は劇的に変わります。

あるレストランでお客様が食べ残したのを見て、スタッフが「お口に合いませんでしたでしょうか?」と尋ねたところ、「いや、おいしかったよ。ちょっと量を多く頼みすぎたみたいで。。気にしないでください。」とお客様。そうしたらスタッフは、「失礼しました。ご注文をお聞きするときの配慮が足りませんでした。申し訳ありませんでした。」とお客様に謝罪をしました。お客様はその姿勢に大きな感動を覚え、以後、そのお店の常連客になりました。
品数を多く頼んだのはお客様がやったこと。それを残したのもお客様がやったこと。確かにその通りです。でも、それでおしまいです。その原因が自分にあると考えたとき、そのスタッフは、自分の注文の取り方が悪かったかもしれないと反省し、それを素直に謝ったのです。そのスタッフは、今後、注文時にお客様に適量な注文となるよう配慮するようになり、無駄な食べ残しを減らすことができ、顧客満足をもたらすことができるでしょう。

これが「自分が源泉」の考え方です。私が座右の書としているスティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』でも、このことは「主体性を発揮する」という言葉で成功のためのひとつの習慣として述べられています。

現在の経済局面をウォールストリートの連中や住宅バブルに踊らされた米国民のせいにしても何も始まりません。売上が10%ではなく、20%下がった原因は何なのか?お客様との関係に問題はなかったのか?自社のビジネスモデルに問題はなかったのか?「自分が源泉」の思考で、この危機を乗り切ろうではありませんか!!

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0811
新しい命はママが源泉!何か聴こえる!?

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2008-10-31 コミュニケーションは頻度だ!

この秋は友人の結婚式ラッシュ。日本の最近の結婚平均年齢は、男性は31.7歳、女性は29.4歳。私は今年30歳を迎える世代なので、結婚式ラッシュは当然ですね。
10月11日に幼稚園・小学校・中学校・高校と一緒だった友人の結婚式に行ってきました。友人夫婦はとても幸せそうで、結婚6年目に突入する私にとっては、心が洗われるといいますか、初心に帰らせられた一時でした。
さてさて、披露宴に参加した新郎側の友人を「いつの時代の友人か?」という視点で見てみました。幼稚園時代の友人→私のみ、小学校時代の友人→私のみ、中学校時代の友人→私ともう1人、高校時代の友人→私と3人、大学時代の友人→4人、前職の職場の同僚→6人、現在の職場の同僚→10人。幼馴染とはいえ、完全アウェーの披露宴でした。2次会になると職場の方が大挙して押し寄せ、完全に孤立。。思わず途中で抜け出てしまいました。
私は結婚式に出るたびに「コミュニケーションは頻度だ」と感じます。いくら昔仲が良くても、10年・20年と全く連絡を取らないと、よそよそしい関係になってしまいます。もちろん、何年も会わなくても、心が通じ合う友人はいるでしょう。でもそれはほんの一部。人生の一大イベントである結婚披露宴。そこに誰を呼ぶか?の判断は「昔どれだけ仲がよかったか?」ではなく、「現在どれくらいコミュニケーションを図っているか?」で決められることが多いのではないでしょうか?

実は「コミュニケーションは頻度」ということは、ビジネスでも同じことです。お客様とどれだけ頻繁にコミュニケーションをとれるかで、お客様との関係の深さが決まってきます。どんなに昔懇意にしてくれたお客様でも、ほったらかしにしていたら、あなたのお客ではなくなってしまうでしょう。でも、ちょくちょくコミュニケーションをとっていれば、ずっとあなたのお客でいてくれるでしょう。
もちろん「コミュニケーションの深さ」は大切です。一番の理想は、「頻度が高く、深いコミュニケーション」です。しかし、あなたの体はひとつ。すべてのお客様と深いコミュニケーションをとるのは難しいでしょう。だからこそ、頻度を重視したコミュニケーション施策をとっていくことが重要です。

私はこのコラムを自分が大切にしたい、ずっとお付き合いしたい皆様に送付しています。本当は毎月お邪魔して、お話させていただきたいですが、皆様お忙しいでしょうし、私も日々の業務に追われ、なかなかお会いすることができません。そこで、皆様との関係を少しでも深める方法として、毎月このコラムをお送りし、私の近況や想いを皆様にお伝えしています。

あなたの会社・お店で、ほったらかしにしているお客様はいませんか? もし、この問いにギクッときたら、今すぐお客様にお手紙を出しましょう。コミュニケーションの手段は色々あります。コラム、ハガキ、メールマガジン、電話など、その手段は、ご自分がやりやすいものでいいでしょう。「伝える内容が思い浮ばない・・・」という方へ、伝える内容はなんでもかまいません!内容よりも頻度が大事です。年賀状だって、内容は画一的なものでも、もらえば、もらわないよりうれしいではないですか!

「コミュニケーションは頻度」ということを見事にマーケティング戦略に落とし込んでいる会社があります。それは、土居コーヒーさんhttp://www.firstdoicoffee.comです。
この会社は、ネットショップが中心で、挽きたて豆を売りにしているのですが、そのコミュニケーション頻度は半端ではありません。ネットで注文をすると、まず御礼メールがきます。そして、豆を挽くときに「これから豆を挽きます!」とメールがきます。しばらくすると、「先程挽いた豆を今発送しました!」というメール。数日後、「いかがでしたか?挽きたてのコーヒーは?」というメール。そして、それから2日に1回メールマガジンが届きます。だから我が家では、毎日、土居コーヒーです。

楽天市場等で繁盛店として有名なお店は、「しつこい!」というくらいメールマガジンを送っています。そして、多くのお客様をひきつけ、驚くべき売上げをあげています。これは紛れもない事実です。
「お客様とコミュニケーションの頻度を増やす仕組み」をもっているか?が、貴社・貴店のファンの数、そして売上げを大きく左右するでしょう。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0810
僕とのコミュニケーションは毎日とってね!
パパ早く帰ってきて~

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2008-09-30 もらって嬉しいプレゼントとは?

9月13日は妻の誕生日。毎年ながら、頭を悩ませる時期がやってきました。特に今年はいよいよ三十路に突入とあって、何か特別なことをしなければ!と焦るばかり。しかも13日は土曜日でしたが、仕事が入ってしまい終日外出することに。。プレゼントを買いに行こうにもなかなか行けず、結局、お花を贈ることにしました。メッセージカードを入れて、当日の午前中に届くように宅配を依頼。さてさて、どんな反応があることやら・・・。期待よりも不安な気持ちを持ちつつ仕事をしていると妻からメールが・・・
「お花ありがとう!!うれしかったよ!パパ大好き」
どうやらプレゼントを諦めていた所にお花が届いたので、うれしかったようです。サプライズ作戦大成功です!

翌14日は久しぶりの休日。午前中は、男のエステ「ダンディーハウス」に行ってきました。通っている訳ではありませんよ。実は、以前いただいたギフトカタログの中に、「ダンディハウス 90分コース」という商品がありまして、興味本位(ネタ作り!?)で申し込んでみました。
最近は、ギフトカタログの交換商品で、「モノ」ではなく「コト」が充実しているのにお気づきのことと思います。例えばそのカタログにも、リフレクソロジー、ディナークルーズ、乗馬レッスン、英会話レッスン、フラワーアレンジメント教室、スポーツクラブ体験、日帰り温泉などなど、体験型の商品が多数掲載されていました。
モノが溢れかえる時代、「モノよりコト」を求める消費者が増えてきていることを示すいい例だと思います。

さてさて、興味のある方のために「男のエステ」体験レポートです。店舗に入ると、キレイな若い女性スタッフが数名。受付を済ませた後、カウンセリングに。美容に関する悩みや希望をヒアリングされます。それを受けて施術内容を決定。「小顔になりたい」と希望したら(笑)、フェイシャルエステコースを施術してくれました。いよいよ緊張の施術開始。アロマジェルやハチミツ入りクリームなど、お肌に良さそうな液体を丹念にマッサージしながら刷り込んでいきます。時々痛みがあるのは、老廃物が排出されている証拠。これがむくみの原因なんですって。あっという間に数十分が経過し、エステ完了です。担当のスタッフの方から、「アゴのラインが締まりましたね!とくに左の方が」と声をかけられ、何となしに小顔になった気がしました。
ダンディハウスでは、普段からこのような体験コースを用意しており、通常価格より安価な値段でお試しができるようになっています。しかし、なかなか機会がないと試してみようとは思わないですし、「どうせ売り込みをかけられるんだろう」と疑ってかかりますよね。しかし、「お試し」ではなく、カタログギフト等で「プレゼント」となると、やってみたくなりませんか?「プレゼント」という言葉には、人を魅了する不思議な力があります。

この週末で再認識したのは、「何(モノ)をプレゼントするか」ではなく、「どんな体験(コト)をプレゼントするか」という視点が重要であるということです。皆様の会社でもキャンペーン等でプレゼントを企画することは多いと思います。プレゼントは予算をかければ喜んでもらえるかというと、そうではなくなっています。「どんなコトを提供すれば、お客様に喜んでもらえるか?」を考えると、プレゼント企画がずっと効果的になります。

「抽選で10名様を秋の新作メニューの試食会にご招待」(飲食店)
「施工期間中に施主ご家族を温泉旅行にご招待」(工務店)
「ポイントが貯まると旦那さん(彼氏)にマッサージをプレゼント」(美容室)
「期間中1万円以上ご購入の方から抽選でワインセミナーにご招待」(酒小売店)
「ご宿泊いただくと、写真愛好家の女将が記念写真をプレゼント」(宿泊施設)
「資料請求いただいた方にもれなくノウハウ本や統計レポートをプレゼント」
(対法人向けビジネス)
「お取引企業様を○○氏(業界の権威や著名人)の講演会にご招待」
(対法人向けビジネス)

プレゼントと言えば、9月には今井家に神様から大きなプレゼントがありました。それは、妻が妊娠したことです。新しい命を授かることほど、うれしいプレゼントはありません!!

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0809
12月の僕の誕生日には何がもらえるのかな?

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2008-08-31 ベストセラー本に学ぶ商売繁盛のヒント

私は仕事柄もあり、多くのビジネス書を読んでいます。欲しい本が決まっている場合は、アマゾンで検索して購入しますが、書店に足を運び、陳列棚を眺めながら気になる本を手にとって、購入を決める場合も多くあります。ご存知のように、出版業界は不況の真っ只中。老舗の出版社などが次々と潰れている現状です。日本における本の年間出版数は、8万冊以上。1日に220冊以上の本が世の中に出版されている計算になります。その中で、数十万部を売るベストセラーになるには、その本の内容だけでなく、本のタイトルやデザイン、帯といった装飾、広告戦略、店頭での棚取りを含めた販売促進戦略など、マーケティングの要素が重要になってきます。激戦の出版業界、その出版業界のマーケティングを見ると、他業界でも使えるヒントがたくさん隠されています。

■ランキングで購入決定する消費者
本の売上を左右する大きな要素として、書店の店頭での売上ランキングがあるそうです。多くの書店が、入口付近のゾーンに売上ランキングを掲載し、販売促進を図っています。消費者のランキング志向が顕著であることが理由です。一昔前なら、自分で興味のある本を見つけて、自分の目で購入していましたが、最近の消費者は、「売れている本」「人がお勧めする本」を購入する傾向があります。これは本の購入だけではなく、商品の購入意思決定の際に共通の傾向であると思います。その傾向が、良い・悪いは別として、皆様の会社でもこの手法使えますよね?自社・自店の商品・サービスのランキングを作り、お客様に勧めてあげる。「売れ筋ランキング」でも「店長お勧めランキング」でもいいと思います。メーカーであれば、流通業者に自社商品のランキングを提案したり、ランキング上位に取り上げてもらうために積極的に働きかけるのも重要でしょう。

■「第三者の評価」で購入感情を刺激
本の購入決定に大きな影響を与えるのが、本のカバーについている帯です。「○○万人が涙した!」「あの○○氏がお勧めする」「ついに○万部突破!」「○○賞受賞」とか、派手なゴシックが目を引きますね。私も以前、マクドナルドの創始者レイ・クロックの「成功はゴミ箱の中に」という本の帯にソフトバンクの孫さんとユニクロの柳井さんの顔が出ていて「これが僕達のバイブル!」と書かれているのを見て、「これは読まねば!」と思い購入したのを覚えています。小説でも「直木賞受賞」などとあると、ついつい読んでみようかなとなりますよね。もうお気づきですね。購入感情を刺激するための帯を作るうえでのキーワードは、「第三者の評価」です。上述しました通り、最近の消費者は、「人の声」に大きく購入決定が左右されます。正確に言えば、単なる「人の声」ではなく、「信頼できる人の声」でしょうか。信頼できるのは、友人・知人はもちろんですが、有名人・芸能人、その道の権威、賞、圧倒的な人数などがあります。
アマゾンでは「レビュー」と呼ばれる読者の評価が書籍ごとに表示され、購入の意思決定に大きな影響を与えています。
この「第三者の評価を集める」という手法も皆様の会社で使えますよね。まずやるべきことは、「お客様の喜びの声」を集めること。これを、パンフやチラシ、ホームページ等の販促ツールに入れると効果大です。業界の賞や資格があれば、積極的に受賞・取得に挑戦しましょう。業界の権威の方や大学教授に、その商品を推奨するコメントをもらえるように働きかけることも重要ですね。

■売れるタイトルとは?
忘れてはいけません。やはり本のタイトルは購入に大きな影響を与えますよね。みなさんが目を引く、興味を駆り立てるタイトルはどんなタイトルですか?私なりにビジネス書のベストセラーのタイトルを類型化してみました。
<逆張り型>「千円札は拾うな。」安田桂生 「仕事は5年でやめなさい。」松田公太
<疑問型> 「さお竹屋はなぜ潰れないのか?」山田 真哉
「なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?」パコ・ムーロ
<方法型> 「脳を活かす勉強法」茂木 健一郎 「小さな会社・儲けのルール」竹田陽一
<シリーズ型> 「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズ ロバート・キヨサキ
「レバレッジ・リーディング」シリーズ 本田 直之
売れるタイトル=興味を抱かせ、購買を刺激するコピーです。上記の型を皆様の商品・サービスのキャッチコピーの参考にされてみてはいかがでしょうか?

暑い夏が終わり、秋がやってきます。読書の秋。手に取った本にどんなマーケティングが仕掛けてあるか考えてみるのも楽しみ方のひとつかもしれません。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0808
悠太郎には絵本の読み聞かせ

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2008-07-31 資源大国 ニッポン !

ガソリン価格の高騰に始まる相次ぐ値上げで、頭が痛い毎日。オイルマネーで潤う国の映像がテレビで流れる度に、「日本は資源がないからな~。日本にもっと資源があったらな~」とため息が出てくるものです。

本年度、経済産業省の中小企業支援の目玉施策として、「地域力連携拠点事業」というものがあります。これは、地域の中小企業の課題を各地域に設置された「連携拠点」が窓口になり、ワンストップで解決しようというものです。私は、中越地域の「連携拠点」である長岡商工会議所にて、「応援コーディネーター」の任命をいただき、週2日程度、窓口相談を実施しています。
そこでの重点課題として、「地域資源の活用」がテーマに掲げられています。経済産業省は、「中小企業地域資源活用プログラム」という施策を展開しています。これは、地域の強みとなり得る産地の技術、農林水産物、観光資源等の地域資源を活用して新商品・新サービスの開発等に取り組む中小企業に対し、事業の構想段階の相談から商品開発、販路開拓等のアドバイス、ノウハウ提供などにより事業化まで一貫した支援を行なうものです。

日本のスイカをドバイに持っていったら、1玉10万円で売れたという話を聞いたことがあります。あんなにみずみずしい食べ物は、砂漠の都市では、作れるはずがありません。当然価値が上がり、オイルマネーで潤う富裕層が惜しめもなく高値で購入するそうです。私も以前、極東ロシアに行った際に、青森のリンゴが1個千円で売られており、飛ぶように売れている光景に衝撃を覚えたことがあります。

あなたの会社に眠っている資源を今一度見直して、その活用を是非検討してみてください。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断協会新潟県支部 事務局長
長岡商工会議所 地域力連携拠点事業
応援コーディネーター
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0807
ばあば、いとこの塁くんと大宮の鉄道博物館に。
鉄道も立派な観光資源!

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2008-06-30 親指対策してますか??

「親指世代」という言葉を聞いたことはありますか?
携帯電話(ケータイ)で電話・メール・インターネットなどの機能などを使いこなし、日常生活の一部として高い頻度でこうした機能を利用する若者世代のことを指します。ケータイを片手でもち、親指でキーを押すことや、メールを親指で打つときの速さから、そのように呼ばれるようになりました。親指世代は、明確な定義はありませんが、1980年生まれ以降を指す場合が多いです。つまり、現在10代・20代の世代です。1980年生まれ(現在28歳)は、中高生時代に「ポケベル」「PHS」に慣れ親しんで、大学生になり立ての99年に、NTTドコモが「iモード」サービスを開始しています。まさにケータイ端末と共に成長してきた世代です。最近では、30代の女性も親指世代の仲間入りをしてきています。

総務省『情報通信白書 平成19年度版』によると、2006年の時点で、パソコンのブロードバンド契約台数は2644万台、携帯電話のインターネット接続契約台数は8340万台。インターネット普及率の差を見ても、今後のケータイの可能性が見て取れます。今やメールやネットだけでなく、ケータイでテレビ・映画が観れたり、音楽が聴けたり、ケータイがおサイフ代わりになったりと、その存在感は、ますます大きくなっています。

私は、トキっ子くらぶの活動を通じても、ケータイの大きな波を体感しています。トキっ子くらぶへの会員登録は、①郵送、②パソコンサイト、②ケータイサイトの3つの方法で可能です。登録者は、20代・30代の女性がほとんどです。経路分析をすると、多くの人が、まず紙の入会申込書を手に取ります。そこに必要事項を記入して、ポストに投函するだけ!(切手代はかかりません)なのですが、そうするのは半分だけ。残りの半分は、QRコード(携帯電話で読み取れるバーコード)からケータイサイトにアクセスして、そこから親指で文字入力し、送信ボタンを押して、会員登録をします。信じられますか?彼女達にとって、ペンを走らせ、ポストに足を運ぶより、ケータイの画面に向き合う方が自然なことなのです。これが、親指世代の実態なのです。

「ケータイビジネスはこれから伸びる」「ケータイを使った顧客対応やサービス提供が必要だ」 頭ではわかっていても、その対応は大きく遅れているのが、多くの会社の現状ではないでしょうか?その原因は明白です。会社において意思決定をする幹部の方は、親指世代ではないからです。だから、親指世代の考え方や思考回路がさっぱりわからないのです。そして、親指対策への投資になかなか踏み切れないのです。

「うちは親指世代がターゲットじゃないから」そうおっしゃる方もいるでしょう。しかし、親指世代は、世代という枠を超えて、時代を動かしてはじめています。インターネット=若者という構図があっという間に崩れ去ったように、ケータイ=若者という関係は、ここ数年で劇的に変化するでしょう。ですので、今のうちから親指世代を理解し、親指対応のノウハウを蓄積していく必要があるのです。

ケータイサイトの構築、ケータイメルマガの配信、ケータイ受注システムの構築、ケータイSEO対策、ケータイプロモーション、QRコード活用、Felica活用※などなど、親指世代に対応する施策は数多くあります。
※Felica…ソニーが開発した非接触ICチップ。ケータイにも搭載されており、おサイフケータイ等のサービスを提供している。
それでは、どうやって親指対策をしていけばいいのでしょうか?今日から取り組める3つの方法をお伝えします。

①親指世代の気持ちを理解する
まず、いやでもケータイを100%活用しましょう。奥さん、友人、同僚にケータイメールをバンバン投げ、モバゲータウン(国内最大の携帯電話向けサイト)に登録し、着メロ・着うたをダウンロードし、モバイルSuicaに登録し、コンビニではケータイでピッと支払いをする。休日はケータイで映画を観る。こんな生活をすれば、なんとなく、親指世代の動向が見えてきます。
また、日経新聞や日経MJには、毎日のようにケータイ関連ビジネスの記事が掲載されています。これらをチェックするだけでも、ケータイの現状認識が深まるでしょう。

②親指世代のスタッフに親指対策を任せる
親指対策を思い切って親指世代の若者に任せてしまいましょう。ケータイ販促に力を入れているある美容室では、以前はオーナーさんがサイトやメルマガを作っていましたが、うまくいきませんでした。そこで、思い切って、入社したての若いスタッフに任せてみました。するとどうでしょう!お客さまの心をつかみ、ケータイ販促がうまく機能するようになりました。若手を育てる意味でも、このやり方は有効だと思います。

③専門家に相談する
宣伝がましくなりますが、当社では、創業以来「ケータイをビジネスにどう活用していくか?」をずっと研究してきました。そして、実践から多くのノウハウを蓄えてきました。「何から手をつけていいかわかならい」という方もお気軽にご相談ください。

今からでも遅くはありません!さあ、親指対策はじめましょう!

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0806
悠太郎はもちろん親指世代。
生まれた時からケータイが当たり前。

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2008-05-31 お客様を振り向かせるには?

突然ですが、皆さんは、金子ボボさんをご存知でしょうか?
金子ボボさんは、新潟発のお笑い集団「NAMARA(ナマラ)」で活動するお笑い芸人です。その肩書きは、なんと「保育士芸人」。保育園にパート勤務しつつ、芸人としての活動もしているのです。保育士芸人を名乗るだけに、保育園や幼稚園などへの出張ライブでひっばりダコ。保育士だけあって、子ども達を楽しませるツボを心得ているのでしょう。
皆さんが保育園の園長だったら、お笑い芸人を呼んでライブをしてもらうとしたら誰を呼びますか?世の中にお笑い芸人はあまたといます。でも私が園長なら、間違いなく、保育士芸人を名乗る彼にお願いするでしょう。金子ボボさんの子ども向けライブはここ6年間で400回を超えるそうです。

次に、女性歌手デュオのPaix2(ぺぺ)をご存知でしょうか?「受刑者のアイドル」と聞けば、思い当たる方もいるかもしれません。ぺぺの活動は、ちょくちょくメディアで取り上げられていますね。彼女たちは、刑務所などでの慰問活動(通称、Prisonコンサート)を精力的に行っているため、「受刑者のアイドル」の愛称で呼ばれています。慰問のステージでは、受刑者を励ますようなメッセージソングが歌われ、受刑者たちを力づけています。受刑者の多くは、感動し、涙を流し、更生して社会復帰を目指すようになるといいます。ぺぺには、全国の矯正施設からの公演依頼が絶えないようで、その公演回数は既に100回を超えているそうです。

金子ボボさんも、ぺぺの二人も、決して戦略的なプランニングで、売れっ子になった訳ではないでしょう。しかし、彼らの活躍は、私たちが商売をしていくうえでの大きな
ヒントを与えてくれます。それは「人を振り向かせる方法」です。いくらお笑いブームでも「お笑い芸人」といっただけでは、誰も振り向かないでしょう。保育士がお笑い芸人をやっているから、みんな興味を持ち、ターゲット(保育園・幼稚園)からお声がかかるのです。

モノがあふれ、次々と新しいサービスが生まれる時代。そんな中で、お客様に振り向いてもらうには、ターゲットやサービスの「絞り込み」が重要になります。
「絞り込み」ができているかは、「歩行者天国で歩いている人々を振り向かせることができるか?」を想像してみるとわかりやすいです。例えば、靴屋さんが「ここで靴を売っているよ~!」と叫んでも、おそらく誰も振り向かないでしょう。「ウォーキングシューズを豊富に取り揃えていますよ~!」と叫んだらどうでしょう?多くの人は、振り向かないでしょう。しかし、ウォーキングの愛好家や健康に興味のある方は、振り向いてくれる確率はかなり高いのではないでしょうか?

ターゲットの絞り込みという意味では、我らがトキっ子くらぶのターゲットは、かなり明確です。トキっ子くらぶがスタートした頃、長岡の商店街の歩行者天国で、会員募集をさせてもらったことがあります。最初は、「主婦の方は注目です!」と叫んでいたのですが、誰も振り向いてくれません。考えた末、「新潟県内にお住まいで、12歳以下のお子さんが1人でもいらっしゃる方は注目です!」と叫びました。するとどうでしょう?こちらが望むターゲットが、次々と振り向いてくれるではありませんか!

広告やプロモーションにおいて、多くの方に振り向いてもらいたいので、ついつい漠然とした訴求となり、結局は、誰にも振り向いてもらえないことがよくあります。絞り込みをすると、その他のお客様が逃げるのではないか?と考える方が多いと思います。しかし、お客様を振り向かせて、つながりを作り、信頼関係を築けば、そのお客様が口コミで他のお客様を連れてきてくれます。実際に、金子ボボさんやぺぺは、今では多方面にその活動を広げています。

かくいう私も、コンサルティング業務の絞り込みをしています。世の中、コンサルタントを名乗る方はたくさんいますが、私は、「マーケティング」「新潟」という絞り込みをしています。その結果、最近では、「新潟でマーケティングに困ったら、今井さんに相談しよう」と言っていただけることが増えてきました。

さあ、この週末、街に出て、あなたの会社の特長を叫んでみてください!いったいどれくらいの人が、あなたの声に振り向いてくれますか?

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0805
悠太郎を振り向かせるには、大好物のバナナが一番!

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2008-04-30 お帰りなさい!

4月は新入学・新社会人の季節。当社にも3名の新しいスタッフが入社しました。新入社員はとにかくフレッシュ!元気のいい挨拶、きびきびとした行動、素直な態度・・・我々先輩社員が忘れかけていたものを思い出させてくれます。

さてさて、そんな新入社員の歓迎会をすることに。飲みに行くときは、当社のお客様のお店を利用させていただくことが多いのですが、今回は二次会で、かっぽうぎ 新潟駅前店様を利用させてもらいました。「いつきてもほっとするお店」がコンセプトで、名物牛すじ豆腐煮、ポテトサラダなどお母さんの手作り料理とお酒が楽しめます。当社にて、WEBサイトやケータイ販促のお手伝いをしています。

ほろ酔い気分でお店に入るやいなやスタッフのおばちゃん達から「お帰りなさ~い」と声がかかりました。なんだか、実家に帰って、お母さんから声をかけられた気分になります。かっぽうぎ様では、来店時の挨拶は「いらっしゃいませ」ではなく、「お帰りなさい」なのです。おふくろの味がたっぷり詰まった料理はもちろん、お店のスタッフさんも気さくな方ばかりで、本当にあったか~いお店です。また帰ってきたくなるお店でした。

お店の心地よさに気分をよくして、ついつい飲みすぎた私。長岡への終電車を逃してしまいました。そこで、新潟駅前にある東横インに泊まることに。東横インは、2006年に不法改造問題で世間を騒がしましたが、今ではお客は随分戻っているようです。

さて、翌朝、眠い目をこすりながらチェックアウトすると、「あちらで朝食サービスをしております」とフロントの方に案内されました。案内された場所に行ってみると、そこにはおにぎりとお味噌汁。パートのおばちゃんが、味噌汁をよそってくれ、「いっぱい食べてね~」と握りたてのおにぎりを渡してくれました。二日酔い気味でしたが、なんだかとてもあったかい朝になりました。全国で東横インが根強く支持される理由がわかった気がします。

お店にしても、企業にしても、お客様に「また帰ってきたい!」と思わせるサービス、仕組みが大切ですよね。特に、新規顧客の獲得が難しい時代。既存のお客様にリピーターになっていただくことに注力することが重要です。お客様にリピーターになってもらい、そして最終的にはファンになっていただく。そのためのキーワードの一つは、「あったかいサービス」だと、この日感じました。「あったかいサービス」を提供するのに、大きなコストはかかりません。笑顔のサービス、ちょっとした声がけや気遣い、御礼のお手紙やメールなど、本当に些細なことが大切ではないかと思います。この日以来私は、お仕事の依頼をいただく度に、「お帰りなさい!」と心の中でささやいています。

歓迎会の3日後でした。私の携帯電話に、かっぽうぎ様よりメールが届きました。そのタイトルは、やはり「お帰りなさい」。なんとドリンク一杯無料のクーポンが届きました!今晩あたりふらっと一人で寄ってみようかな(もちろん妻の許可を得たうえで。。)

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0804
悠太郎はお風呂であったか~~

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2008-03-31 パパ力(ぢから)のUPで業績もUP!?

突然ですが、問題です!

問1.2005年にベネッセ次世代育成研究所が行った首都圏の父親を対象にしたアンケート結果によると、0歳児の父親のおよそ何%が出産の立会いを経験しているでしょうか?
①22%   ②36%   ③56%   ④66%

問2.赤ちゃんが熱湯やアイロン、ストーブ等で軽度のやけどを起こした場合の応急的な措置とし
て正しくないものは以下のうち、どれでしょうか?
①味噌を塗る ②水道などの流水で患部を冷やす ③アロエを塗る ④ぬるい食塩水につける
(解答はページの下にあります。)

これは、3月16日(日)に行なわれた第1回 子育てパパ力(ぢから)検定(通称:パパ検)で出題された問題です。パパ検は、育児に取り組む父親に対して、育児に関する全般的な知識を問うことで、父親の子育てに対する意識の転換を促すことを狙いとして開催されました。東京や大阪など全国7カ所で実施され、約1000人が受検。新潟では、我々トキっ子くらぶが主催し、新潟会場で46名、長岡会場で21名の熱いパパ達が集結しました。当日の様子は、全国で多くのメディアに取り上げていただき、その注目の高さを感じました。社会的にワーク・ライフ・バランス(仕事と家庭の調和)が叫ばれるようになり、子育てに積極的に取り組む父親が増えてきています。そう、「パパの子育て」は今最も注目すべき時流の一つなのです。

ちょっとちょっと、このコラムは「商売繁盛コラム」でしょ?パパの子育てと商売繁盛の何が関係あるの?子育てに一生懸命でも、仕事をおろそかにされたら経営者はたまったものじゃないよ!!いえいえ、パパが子育てに積極的に取り組むこと、また、企業がそれをバックアップすることは、企業にとってもメリットが大きいのです。次ページで、そのメリットを3つご説明します。

① 仕事の段取力がUPし、業務の効率化が図れる
育児・家事には、段取力が重要です(妻談)。子どもが一人で遊んでいる間に洗濯を回し、掃除をして、子どもが昼寝をしている間に洗濯を干して、夕食の下ごしらえをして。。そのスケジュールは、まさに分刻み。いかに段取りよく育児と家事をこなすか、そのスキル・ノウハウは目を見張るものがあります。パパが育児を通じて、この段取力を身につけ、仕事に応用すれば、業務効率は格段にUPするでしょう。

② 残業が少なくなり、残業代が削減できる
子育てに積極的に取り組めば取り組むほど、子どもが可愛くなります(間違いなしです!)。そうすると、「今晩は子どもと一緒に夕食を食べよう!」「お風呂で一緒に遊ぶぞ~」と思うようになり、定時であがれるように業務を工夫するようになります。このことは、業務効率の向上はもちろん、ムダな残業代の削減につながります。

③ 主婦層の人材を獲得しやすくなる
近年、若年層を中心とした労働力不足や団塊世代の大量退職により、思うような人材を獲得できない、採用活動に多大なコストがかかっているという企業は多いのではないでしょうか?そこで注目されているのが、子育て中、または子育てが一段落した主婦の方々の取り込みです。経営幹部や人事担当者が、子育てに理解のあるパパだったら・・・主婦層をターゲットとした採用戦略の企画立案はお手の物でしょう。
(トキっ子くらぶでは、主婦の方を積極的に採用したい企業様を集めた求人サイトを展開しているので、求人でお困りの方は弊社担当者まで!)

最近、大企業を中心に子育て世帯が働きやすい環境づくりに積極的に取り組む企業が増えてきています。その背景には、CSR(企業の社会的責任)もありますが、優秀な人材の確保や社員の能力向上という狙いもあります。さあ、社内のパパたちを集めて、パパ力をどうやって経営に活かすか、真剣に議論してみませんか?

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0803
パパ検は、マークシート問題だけで、残念ながら実技試験はなし。
ということで、家で「飛行機ブーン」の実技試験。
悠太郎が笑ったので合格!!

解答:問1-③ 問2-①

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2008-02-29 あなたの声を聴かせてください!

ある休日、自宅に一本の電話がかかってきました。
女性:「もしもし~、ビジネス誌の○○と申しますが~、今井進太郎様いらっしゃいますでしょうか~?」
私:「はい、本人ですが。。」
女性:「只今、期間限定の定期購読キャンペーンを実施しておりまして~今お申込いただくともれなく・・・」
私:「あの~、私もう定期購読しているんですがね~」
有名ビジネス誌を発行する会社が、定期購読をしているお客に営業電話をしてくるとはいったい何事だ!と怒って電話を切ろうとしたその瞬間・・・

女性:「大変失礼いたしました。いつもご愛読いただきありがとうございます。私共では、誌面の充実を図るために、読者の皆さまから率直なご意見を頂戴しています。お読みいただいてのご感想やこんな特集をして欲しいというご意見があれば是非教えてください。」
私:「そうですね~もっと地域で頑張る中小企業の話題があるといいですね。大企業の話題ばかりだと、あまり参考にならないので。あと、成功事例だけじゃなくて、失敗事例も充実するとうれしいです。」
女性:「ありがとうございます!今井様の貴重なご意見は次回の会議で必ず編集スタッフに伝えます。本日はありがとうございました!」

いつの間にか私の中の怒りは消え、自分の意見を聴いてもらえたことへの満足感で
いっぱいでした。実は最近あまり読まなくなっていたので、次回の定期購読の更新はどうしようかと思っていたのですが、当面は購読したいと思い直しました。次回の誌面で、地域の中小企業の特集が組まれたら、私は「オレの提言で実現した企画だ」とスタッフに吹聴するでしょうね(笑)。
ビジネス誌の会社は、営業には失敗しましたが、顧客満足度の向上とマーケティングリサーチの両方を実現しました。
「あなたの声を聴かせてください!」このたった一言で。

カレー専門店「CoCo壱番屋」の創業者である宗次徳二氏は、お客様第一主義、現場主義に徹して、CoCo壱番屋を1000店舗を超えるFCチェーンに育てあげました。
宗次氏は、朝4時55分に出社して、全国のお客様から届くアンケートハガキに目を通すことが日課だったといいます。その数なんと1日約1000通。すべて読むのに3時間以上かかっていたそうです。これぞ究極のマーケティングリサーチですね。そして、そのお客様の声を受けて、すぐさま各店舗にFAXで対応すべきことを指示します。

宗次氏は直接自分の元にハガキが届くように、店舗にお客様BOXを設置するのではなく、郵送でアンケートハガキを回収していたようです。もちろん郵便代は会社が負担するので、相当なコスト負担になったでしょう。そして、数年前に会社を引退するその日も、すべてのアンケートハガキに目を通したそうです。宗次氏のお客様第一主義は決して建前ではなく、心の底からお客様を大切にしたいと願っていることが伺えますね。

「あなたの声を聴かせてください!」この言葉を発するのは、簡単のようでいて、とても難しいことだと思います。お客様からの厳しい声には、つい耳を塞ぎたくなりますし、営業の際はつい商品・サービスを売りつけようとしてしまいます。誰だって人の苦言は聴きたくありません。
では、どのようにすれば、宗次氏のように心の底からお客様の声を欲するようになれるのか?それは、お客様の声を改善に結びつけ、成果を上げたという実体験からくるのだと思います。お客様の苦言をもとに改善を続けると、必ずお客様は次は苦言ではなく感謝の気持ちを伝えてくださいます。その感謝されることの喜びが、お客様の声にさらに耳を傾ける動機になると思います。

「まずは私自身が実践!」ということで、この商売繁盛コラムも皆さまからのご意見・ご感想を心よりお待ちしております!どんなことでも構いません。下記から皆さまの声をお聴かせください。よろしくお願いいたします。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0802
妻にも「あなたの声を聴かせてください」と言ってみたら
「休日くらい仕事しないで悠太郎の面倒みてよ~」と一喝。。
写真はパパの仕事を手伝う悠太郎

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2008-01-31 吉永小百合からの年賀状が意味するもの

本年もグローカルマーケティングならびにトキっ子くらぶをよろしくお願いいたします。
商売繁盛コラムを通じて、皆さまに「楽しく・役立つ」情報をご提供できるように努めてまいりますので、引き続きご覧いただければ幸いです。

「お~い、おまえ、すごいぞ!吉永小百合から年賀状がきているぞ~!!」
平成20年元旦、日本全国津々浦々、そんなお父さんの声が響き渡ったことでしょう。
サユリストの方々にとっては、人生で最もときめいた元旦となりましたね。
昨年10月に民営化され、新しいスタートを切った日本郵政グループ。その船出の年賀状で白羽の矢が立ったのが国民的女優、吉永小百合さん。1月26日に公開される主演映画「母べえ」のPRも兼ねて、吉永小百合さんからの年賀状が全国の家庭に届けられたのでした。

それは、心の温まる出来事であると同時に、全国の家庭のポストに一斉にDMを届けることができる巨大ネットワークを持つ日本郵政の力を日本国民に示した朝でした。日本郵政は、これから、この「ネットワーク」を活かした郵便・広告事業やゆうちょ銀行の「顧客基盤」を活かした金融事業を展開し、収益獲得を図ってくるでしょう。

私は、これからのビジネスにおいて、「ネットワーク」「顧客基盤」という言葉がキーワードになると考えています。例えば、コンビニ。全国にある店舗ネットワークを活用し、収納代行、通販など店舗販売以外の収益源を確保しています。クレジットカード会社は、カード会員の顧客基盤を活かし、請求明細書の送付時に通販事業や広告事業を展開しています。家庭への訪問販売を展開する会社は、家庭の意思決定者である主婦との関係性を活かし、様々な商品・サービスを提供しています。通販会社は、一度つながりを持った顧客にDMを使い、多くの商品を提案しています。

株式会社あきない総合研究所の吉田雅紀氏は、「これからは何を知っているかより、誰を知っているかの時代であり、ノウハウ(know HOW)よりノウフー(know WHO)が重要である」ということをおっしゃっていました。ネットワークや顧客基盤の重要性を説く示唆に富んだ言葉だと思います。

何を隠そう、我らがトキっ子くらぶの仕組みも同様の考えで展開しています。トキっ子くらぶは、子育て世帯の「会員基盤」と協賛店様との「ネットワーク」を活かして、広告、リサーチ、人材サービスなど幅広いサービスを展開していきます。(その事業性が認められ、昨年からにいがた・ニュー・エジソン育成事業の認定をいただいています。)

しかし、いくら価値ある「顧客基盤」や「ネットワーク」があってもビジネスは成功しません。そこに、会社の「理念」や商品・サービスへの「想い」があって初めてそれは活かされます。トキっ子くらぶも、新潟の地域経済・地域社会を豊かにしたいという理念を掲げ、子育て世帯が笑顔でいれる新潟の地域社会をつくりたいという想いを抱き、スタッフ全員が活動しています。

日本郵政からの年賀状に、「年賀状は、贈り物だと思う。」という言葉がありました。「自分達の想いを込めた贈り物を、お客様に届ける。」これこそ商売の原点であり、そのためのネットワークこそが今後ますます重要となってくるでしょう。

今井 進太郎
グローカルマーケティング(株)代表取締役
トキっ子くらぶ 代表
中小企業診断士/1級販売士

今井進太郎の商売繁盛ブログ0801
今井家の年賀状。今年も主役は悠太郎。

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